2020-08-07 / 最終更新日時 : 2020-07-30 タオ 思慕の情 雲の上にひかりを見る-建礼門院右京大夫(5) 5.今回は一条摂政集を臨書して 『一条摂政集』とは、藤原伊尹これただ(924〜72)の和歌を収録した家集です。伊尹は右大臣九条師輔の子、伊尹の屋敷が一条にあったことから一条攝政と呼ばれます。『後撰和歌集』の撰集に関わり、 […]
2020-08-06 / 最終更新日時 : 2020-07-30 タオ 思慕の情 雲の上にひかりを見る-建礼門院右京大夫(4) 4.目もあやに 現代語訳:真っ直ぐに拝見できないほど、きらびやかで立派でいらしたのを、通路からお見受けして私はこう思いました。 宮中にお仕えして、主上と中宮の御姿を 拝見することのできる我身の巡り合わせ までが嬉 […]
2020-08-05 / 最終更新日時 : 2020-07-30 タオ 思慕の情 雲の上にひかりを見る-建礼門院右京大夫(3) 3.宮中でのお仕事はうれしい 後半を読んでいきましょう。釈文「目もあやに見えさせ給しを、物のとほりより見まゐらせて、心におもひしこと。 雲のうへに かかる月日の ひかり見る 身の契りさへ うれしとぞ思ふ」 選字:「免も […]
2020-08-04 / 最終更新日時 : 2020-07-30 タオ 思慕の情 雲の上にひかり見る-建礼門院右京大夫(2) 2.美しいお姿に見とれる 語彙注:おほんひきなほし:御引直衣で裾を長く引いた天皇の平常服 物の具:朝服。女子は普通、唐衣、裳、表着、五衣をつける礼装 現代語訳:高倉天皇が御在位の頃、承安四年であったでしょうか、正月一日に […]
2020-08-03 / 最終更新日時 : 2020-07-30 タオ 思慕の情 雲の上にひかり見る-建礼門院右京大夫(1) 1.高倉天皇の中宮中宮徳子のあでやかさに魅了される、建礼門院右京大夫の様子が描かれます。 釈文:「高倉の院御位の頃、承安 四年などいひし年にや、正月 一日中宮の御方へ、内の上わたらせ 給へりし、おほん […]
2020-08-02 / 最終更新日時 : 2020-07-27 タオ 思慕の情 建礼門院右京大夫集-宮仕えの日々(5) 5.水茎の跡 釈文:「われならで たれかあはれと 水茎の跡もしすゑの世に伝はらば」 歌意:だれがいったい、わたしだけの記念の家集に心を動かしてくれるだろうか。もしもこれから、したためる筆の跡が、後の世に残ったな […]
2020-08-01 / 最終更新日時 : 2020-07-27 タオ 思慕の情 建礼門院右京大夫集-宮仕えの日々(4) 4.建礼門院右京大夫集のはじまり 前回の意味をみていきましょう。「家集などは、名の知られた歌人が書くものですが、これは、決してそういうものではありません。 ただ、しみじみと心が動かされたり、切ない思いが、何となく忘れられ […]
2020-07-31 / 最終更新日時 : 2020-07-27 タオ 思慕の情 建礼門院右京大夫集-宮仕えの日々(3) 3.建礼門院のお母上母の家系、大神氏は笛で代々乗所(宮中で雅楽をつかさどる所)に仕えた伶人の家柄です。祖父基政は崇徳上皇時代の、 笛の名人でした。母は、夕霧、「ことひき」として著名で、詠歌のたしなみもありました。 建礼門 […]
2020-07-30 / 最終更新日時 : 2020-07-26 タオ 思慕の情 建礼門院右京大夫集-宮仕えの日々-(2) 2.建礼門右京大夫とは、つづき右京大夫は三蹟の一人として著名な藤原行成の六代の後えいにあたる世尊寺伊行を父とし、伶人大神基政の娘夕霧を母として平安時代の末期に生まれました。 世尊寺系家系は入木道(書道)の家柄として名高い […]
2020-07-29 / 最終更新日時 : 2020-07-26 タオ 思慕の情 建礼門院右京大夫集-宮仕えの日々-(1) 1.建礼門院右京大夫とは? 建礼門院右京大夫は平安末期に活躍した歌人です。愛する人を失い、数奇な人生を歩んだことは,他の女人たちと変わるところがありません。 亡き人を追って入水はせず、建礼門院のように仏門にも入りませんで […]