2023-09-08 / 最終更新日時 : 2023-09-08 タオ 思慕の情 資盛がかつて蔵人頭だった時に(1)建礼門院右京大夫集を書いて 1.ある人は訴訟を 釈文:「人の愁へ申ししことのあるを、さるべき人の申し沙汰するを聞けば 『後白河院の御時、おほせくだされける』などとて、」 選字は「人農愁へ申しヽこ度のあ流をさる 邊支人の申志沙汰春る越き希八御白 河院 […]
2023-09-07 / 最終更新日時 : 2023-09-07 タオ 思慕の情 端午の節句に感じ、いだく思ひ(4)建礼門院右京大夫集から 4.菖蒲を葺いた軒のようすは 釈文:「あやめふく 軒端も見しに かはらぬを うきねのかかる 袖ぞかなしき」 選字は「あや免布久軒端も見し二か者 羅ぬ越うき年能閑ヽる袖曽可志支」 鑑賞:「うき」は「憂き」と「埿(うき)」と […]
2023-09-06 / 最終更新日時 : 2023-09-06 タオ 思慕の情 端午の節句に感じ、いだく思ひ(3)建礼門院右京大夫集から 3.菖蒲の御輿に 釈文:「五月五日、菖蒲の御輿をたてたる御階(みはし)のあたり、軒のけしきも、見しにもかはらぬにも」 選字は「五月五日菖蒲の美こし多傳堂る 御階のあ多り軒の希志支も見事 耳毛か者らぬ爾裳」 鑑賞:「菖蒲の […]
2023-09-05 / 最終更新日時 : 2023-09-06 タオ 思慕の情 端午の節句に感じ、いだく思ひ(2)建礼門院右京大夫集から 2.せめて共に語る人が 釈文:「我が思ふ 心に似たる 友もがな そよやとだにも 語りあはせむ」 選字は「わ可於も不心耳ヽ多流友毛可難曽よ 度多爾裳語利あは世無」 鑑賞:「そよや」ふと思い出していう語。あ、そうだ。そうそう […]
2023-09-04 / 最終更新日時 : 2023-09-04 タオ 思慕の情 端午の節句に感じ、いだく思い(1)建礼門院右京大夫集から 1.皆人はかはって 釈文:「その世のこと、見し人知りたるも、おのづからありもやすらめど、語らふよしもなし。ただ心の中ばかり思ひ続けらるるが、はるるかたなくかなしくて」 選字は「處の世農こ登みし人志里多流毛 お能徒可ら阿利 […]
2023-09-04 / 最終更新日時 : 2023-09-04 タオ 思慕の情 五節の行事に往時をしのぶ(5)建礼門院右京大夫集より 5.人の様子は 釈文:「犬はなほ すがたも見しに かよひけり 人のけしきぞ ありしにも似ぬ」 選字は「犬者那本春可多も美し二かよ飛け利 ひと能希志き楚あ里事爾毛似ぬ」 鑑賞:ここでの犬の話は、『枕草子』六段に、主上方に飼 […]
2023-09-02 / 最終更新日時 : 2023-09-02 タオ 思慕の情 五節の行事に往時をしのぶ(4)建礼門院右京大夫集より 4.尾をふっていた犬が 釈文:「御使などにまゐりたるをりをり、呼びて袖うち着せなどせしかば、見知りて馴れむつれ、尾をはたらかしなどせしに、糸ようおぼえたるにも、すずろにあはれなり。」 選字は「御使奈とにまゐり多流を里 越 […]
2023-09-01 / 最終更新日時 : 2023-09-01 タオ 思慕の情 五節の行事に往時をしのぶ(3)建礼門院右京大夫集より 3.昔の犬に似た 釈文:「とにかくに、物のみ思ひ続けられて見出したるに、まだらなる犬の、竹の台のもとなどしありくが、昔、内の御方にありしが、」 選字は「とに可九耳物農み思ひつヽ希ら連て 見出し多流二ま堂羅奈る犬乃竹の台 […]
2023-08-31 / 最終更新日時 : 2023-08-31 タオ 思慕の情 五節の行事に往時をしのぶ(2)建礼門院右京大夫集より 2.霜がひんやりと降る夜は 釈文:「霜さゆる 白薄様のこゑ聞けば ありし雲ゐぞ まづおぼえける」 選字は「志裳佐ゆる白薄様のこゑ記介者 阿里し雲ゐ曽ま都おほえ希る」 鑑賞:「霜」と「白」は縁語。この場合、「霜」の照応によ […]
2023-08-30 / 最終更新日時 : 2023-08-31 タオ 思慕の情 五節の行事に往時をしのぶ(1)建礼門院右京大夫集より 1.五節の声に 釈文:「五節の頃、霜夜の有明に、宮の御方の淵酔にて、白薄様などのこゑ聞ゆるにも、年々聞きなれしこと、まづおぼえざらむや。」 選字は「五節のころ霜夜農有明爾宮の 御方能淵酔耳天白薄様奈と乃 こ衛きこ遊流爾も […]