俊成卿女家集を書いて詠む(20)-余情あふれて-
20.後鳥羽院の判詞は
後鳥羽院は俊成卿女の「風吹けば・・・」の歌を勝ちと判じた。その判詞が「月澄めば夢やは結ぶ野辺の庵かりの涙に散りまがひつヽ」
意味は「(刈萱の生い茂る)野辺の仮の庵では、月が美しく澄み渡っていて、切なさに夢を結ぶ(見る)ことなどできようか、かりそめの宿の主の流す涙にまじるようにして、刈萱の露が散り乱れていることよ」
俊成卿女の歌に感動した後鳥羽院はご自分でも歌の世界に入り、新たな歌を詠んで絶賛したものである。
参考文献:平安鎌倉私家集 久松潜一校注 岩波書店
俊成卿娘の表現方法 渡邉祐美子


