俊成卿女家集を書いて詠む(11)-余情あふれて-

11.澤水に
釈文:「澤水に秋風近しゆく螢まよふ光もかげ亂(みだ)れつヽ」

選字は「沙者みつ爾秋風遅可し遊久本多留 ま餘布飛可梨もか介美多連徒ヽ」

語釈:「まよふ光」異なる文に「まがふ光」とあり、この場合は秋の月の光と見まごう蛍の光の意。

参考文献:平安鎌倉私家集 久松潜一校注 岩波書店