いにしへの歌を書き今を詠む(18)-和泉式部集(九十六)-

18.都鳥の声に
釈文:「和泉の国に下りて侍りしに、都鳥のほのかに鳴き侍りしかば『こととはむ ありのまにまに みやこどり みやこのことを われに聞かせよ』」

和歌の選字は「ことヽ波無あ利能万耳ま二見やこ度里 み邪この故とを王れ爾聞可せよ」

鑑賞:この歌は在原業平の著名な「名にしおはばいざこととはん都鳥わがおもふ人はありやなしやと」『古今集』『伊勢物語』による。

現代風によむと「都鳥 業平のように尋ねたら 聞かせておくれ 都のありさまを」

参考文献:和泉式部日記 和泉式部集 野村精一校注 新潮社