いにしへの歌を書き今を詠む(9)-和泉式部集より-

9.敦道のもとへ
釈文:「敦道のみこのもとに、前大納言公任の白河院にまかりてまたの日、つかはしける使ひにつけて」

選字は「敦道のみこ農も登二前大納言公任の白河院爾まか利て満多乃日津可者し遣累使ひ爾つ希て」

鑑賞:「敦道のみこのもとに」は『新古今集』「松井本」敦道親王のともに。

「前大納言公任」は藤原公任。頼忠の長子。この時代随一の教養人で、詩歌に秀で、『和漢朗詠集』などの編著があり、『拾遺集』もその撰とされる。万寿三年出家した。

「白河院」公任の別荘で、ここへ花見に行った。「またの日」翌日のこと。