和泉式部日記を書く(六十九)-憂しとみて-(1)

1.わりなきこと
釈文:「わりなきことにてうらむる人に『憂しとみて おもひすでにし 身にしあれば わがこころにも まかせやはする』」

選字は「わ里な支ことにてう羅無る人二 有し度見て於も日数亭爾志三にしあ連八 わ可故ヽろ耳毛満閑せや盤寸類」

鑑賞:「わりなきことにてうらむる人」無体に恋慕する男、の意。

歌意は「あなたは勝手に無理なことをおっしゃいますが、私はこれほどつらい世を捨てた身なので、自分の心は思い通りにならないのです。」

参考文献:和泉式部日記 和泉式部集 野村精一校注