懐素『自叙帖』を臨書して(24)-草書から-

24.筆法に
釈文:「精極筆法。」
鑑賞:「精」は偏を怒涛のごとく勢いで起筆してそのまま旁につなげ、一転して筆先を用いてやさしい表情を見せる。

「極」も偏で筆を開きかすれを生かし、旁では終画を静かに収めている。こうした対比は自ずから心持ちの軽やかさが表れている。

「筆法」の「法」も偏で筆圧を加えながら、旁ではやわらかくリズミカルな運筆に変化して見事である。

参考文献:自叙帖 懐素 二玄社