和泉式部日記を書く-ときどきくる人の-(1)

1.ときどきくる人
釈文:「ときどきくる人の、暮れゆくほどに、と言ひたるに」

選字は「登支ヽヽ倶る人の暮れゆ久本とにと言ひ多る二」

鑑賞:「暮れゆくほどに」『後拾遺集』『正集』では「くれゆくばかり」とある。これは「うつつにも夢にも人によるし逢へば暮れゆくばかり嬉しきはなし」(『拾遺集』恋二 よみ人しらず)を引用したもの。

なお、『後拾遺集』では作者を相模とするが、誤りであろう。

参考文献:和泉式部日記 和泉式部集 野村精一校注 新潮社