人生を心ゆくまで味わう(4)陶淵明・飲酒二十首其一から

4.秦の候が

釈文:「邵生瓜田中 寧似東陵時」
書き下し文は「邵生 瓜田の中 寧ぞ東陵の時に似んや」

鑑賞:「邵生」は秦の時代の東陵侯・邵平のこと。秦が漢に滅ぼされると、再び官位につかず長安の町の東で瓜を育て、それを売って暮らした。

現代語にすると「秦の邵平が瓜畑にいる姿は、以前に東陵侯だった頃とどうして似ているだろうか、似てはいない。」

参考文献:漢詩と名蹟 鷲野正明著 二玄社