2023-02-28 / 最終更新日時 : 2023-02-27 タオ 表れる人格 蘇軾にみる精神性(6)黄州寒食詩巻より 6.今年の雨は 釈文:「今年又苦雨 両月秋蕭瑟」 書き下し文:「今年 又た雨に苦しむ 両月 秋 蕭瑟たり」 現代語にすると、「今年は更にまた雨に苦しめられ、 二ヶ月間は秋のようにものさびしか […]
2023-02-27 / 最終更新日時 : 2023-02-27 タオ 表れる人格 蘇軾にみる精神性(5)黄州寒食詩巻より 5.毎年春を 釈文:「年ヽ欲惜春 春去不容惜」 書き下し文は、「年々春を惜しまんと欲すれども 春去って惜しむを容れず」 現代語にすると、「毎年、春を惜しむ気持ちはあっても、春は容赦なく過ぎ去って、惜し […]
2023-02-26 / 最終更新日時 : 2023-02-26 タオ 表れる人格 蘇軾にみる精神性(4)黄州寒食詩巻より 4.私が黄州に来てから それでは漢詩を見ていくと、詩形は五言古詩である。釈文:「自我来黄州 已過三寒食」 書き下し文:「我 黄州に来たりしより 已に三たびの寒食過ごせり」 現代語にすると、「私が黄州に来 […]
2023-02-25 / 最終更新日時 : 2023-02-26 タオ 表れる人格 蘇軾にみる精神性(3)黄州寒食詩巻より 3.寒食とは 寒食とは、冬至から百五日め、つまり清明節(陽暦の四月五日、六日)の前日である。この日をはさんで前後三日間、火を使わず冷えたものを食べる。 例年であれば墓参と野遊の日であるが、この年は秋のように冷たくさびしい […]
2023-02-24 / 最終更新日時 : 2023-02-26 タオ 表れる人格 蘇軾にみる精神性(2)黄州寒食詩巻より 2.書の特徴は 蘇軾は、黄州に左遷されている時に東坡に書斎を築いた。蘇軾が現れるまでの書法は、唐の時代の延長と考えてもよいが、彼の登場によって一変した。その書の特徴は、自由闊達で豪放である。 彼は、「書には必ず神・気・骨 […]
2023-02-23 / 最終更新日時 : 2023-02-26 タオ 表れる人格 蘇軾にみる精神性(1)黄州寒色巻より 1.人間味あふれる蘇軾とは 蘇軾は宋代に活躍し、中国の書画と文学の歴史を変えた重要な人物である。蘇軾(1036〜1102)は幼年から書を好んだとのことであり、父の洵、弟・轍とともに三蘇と呼ばれた。 蘇軾は、北宋、四川省眉 […]
2023-02-22 / 最終更新日時 : 2023-02-25 タオ 古筆の美しさ 西行筆と伝えられる山家心中集は(10)臨書して 10.数ならぬ 釈文:「かずならぬ心のとかになしはてヽ しらせてこそは身をはもうらみめ」 用字は、「可す奈らぬ心のと可爾なし八てヽ志 らせてこ曽八みを波毛うらみ免」 鑑賞:「可す奈」の「奈」に注目したい。こ […]
2023-02-21 / 最終更新日時 : 2023-02-25 タオ 古筆の美しさ 西行筆と伝えられる山家心中集は(9)臨書して 9.おほかたの 釈文:「おもひしる人ありあけのよなりせば つきせずみをばうらみざらまし」 用字は「於裳ひ志る人あ利あ介のよ奈可 せはつきせす見をはうら見佐ら まし」 鑑賞:始ま […]
2023-02-20 / 最終更新日時 : 2023-02-20 タオ 古筆の美しさ 西行筆と伝えられる山家心中集は(8)臨書して 8.かこち顔の表現 鑑賞:この歌は『千載和歌集』巻十五・恋歌に収められる。詞書には「月の前の恋」の題が置かれている。月はあわれの気持ちを誘うからといって、涙を月のせいするのは違うでしょう、恋の成せること、と告げている。 […]
2023-02-19 / 最終更新日時 : 2023-02-20 タオ 古筆の美しさ 西行筆と伝えられる山家心中集は(7)臨書して 7.歎けとて 釈文:「なげヽとて月やものおをもはする かこちがほなるわがなみだかな」 用字は、「な介ヽとて月や者毛のお乎も者する 可こち可本奈るわ可奈見多可那」 歌意は、「月が私に『嘆きなさいな』といって物 […]