さっぱりとして欲が無く(5)五言律詩を書く

5.清らな風が

祥香書

澹泊眞吾事
 清風別自茲


書き下し文が、「澹泊 真に吾が事
        清風 別に自ずから茲し」

現代語にすると、「さっぱりとして欲が無い、まさに自分の事
         清い風が、特別に自然に吹いてくる。」

仙術を研究していたという作者の無欲な生活ぶりがうかがえるようです。古代中国の
隠者が理想とした暮らしが広がっています。

 参考文献:漢詩と名蹟 鷲野正明著 二玄社