2022-01-11 / 最終更新日時 : 2022-01-10 タオ 和歌を味わう 在原業平の一首を多面的に鑑賞する(2)関戸本古今集より 2.桜のうつくしさは 桜の美しさはいつ頃から賞賛されるようになったのでしょうか。桜は、中国大陸やヒマラヤにもありますが、日本の場合が種類が多く特に園芸種が極めて多いバラ科の落葉高木または低木です。梅が中国原産で香が歌に詠 […]
2022-01-10 / 最終更新日時 : 2022-01-10 タオ 和歌を味わう 在原業平の一首を多面的に鑑賞する(1)関戸本古今集より 1.在原業平とは 在原業平は、古今集仮名序に六歌仙の一人として『その心あまりて言葉たらず。しぼめる花の、色なくてにほひ残れるがごとし。』とあります。心情があふれているが、言葉が足りず、萎んだ花の色がなくなり匂いだけ残って […]
2022-01-09 / 最終更新日時 : 2022-01-08 タオ 和歌を味わう 和歌一首を背景と共に味わう(5)関戸本古今集より 5.としふればの臨書 この和歌を臨書するときに、まず選字からで見ていきましょう。「東し布禮盤よ者悲はおいぬし 閑盤あ連と花をし三れ盤 毛の於もひ裳なし」 前回も書きましたが、縦に線をまっすぐ引いて見ますと、思っているより […]
2022-01-08 / 最終更新日時 : 2022-01-08 タオ 和歌を味わう 和歌一首を背景と共に味わう(4)関戸本古今集より 4.としふればの鑑賞 鑑賞のポイントについて書きましょう。かなでは左には流れずに右へ自然に移行していく傾向があります。一行目は左右の動きから、一行目の終わりでは「ぬし」と流れています。 二行目は、徐々に文字の左右の幅に変 […]
2022-01-07 / 最終更新日時 : 2022-01-06 タオ 和歌を味わう 和歌一首を背景と共に味わう(3)関戸本古今集より 3.枕草子にみる 『枕草子』第二十三段「清涼殿の丑寅のすみの」の中で、この和歌が登場します。ある時、中宮定子様が硯ですみを磨りなさいと命じられたのち、ここに覚えている古歌を書くように仰せになった。あたふたとして、伊周殿に […]
2022-01-06 / 最終更新日時 : 2022-01-06 タオ 和歌を味わう 和歌一首を背景と共に味わう(2)関戸本古今集より 2.藤原良房とは この歌の作者藤原良房と深い関わりがある染殿の后は、権力を掌中に収める上で重要な役割を果たすことになる娘です。平安初期の貴族で、冬嗣の次男として生まれた良房は、文徳天皇の即位後、外戚として勢力を得ること […]
2022-01-05 / 最終更新日時 : 2022-01-06 タオ 和歌を味わう 和歌一首を背景と共に味わう(1)関戸本古今集より 1.年ふれば 和歌一種を取り上げて、その背景や関連の文献から味わいつくす企画です。今回は、取り上げるのは、古今集・巻一・春歌上・五十二から藤原良房がよんだ歌です。 「年ふれば よはひは老いぬ しかはあれど 花をし見れば […]
2022-01-04 / 最終更新日時 : 2021-12-29 タオ 琴線にふれる 松のように志を高く持って生きよう(6)米芾「擬古」より 6.寒さに耐える松 「青松本無華 安得保歳寒」 書き下し文は、「青松 本より華無し 安くんや歳寒を保つを得んや」 「本無得」 もともと華やかではない「安得」 どうして得られようか、得られない「保歳寒」 冬の寒さに耐える […]
2022-01-03 / 最終更新日時 : 2021-12-29 タオ 琴線にふれる 松のように志を高く持って生きよう(5)米芾「擬古」より 5.柏もまねるでしょう 「柏見吐子効 鶴疑縮頸還」 書き下し文は「柏は子(たね)を吐くを見て効(なら)い 鶴は疑いて頸を縮めて還る」「柏」:コノテガシワなどの常緑樹「吐子」:種子を吐く 「効」:ならい真似る「鶴疑」:鶴が […]
2022-01-02 / 最終更新日時 : 2021-12-29 タオ 琴線にふれる 松のように志を高く持って生きよう(4)米芾「擬古」より 4.松のようにまっすぐ 「不羞不自立 舒光射丸丸」 書き下し文は、「羞じず 自立せざるを 光を舒べ 射て丸丸たらん」「不羞」:恥じない「不自立」:自立できない 「舒光」:光をのびやかに放つ「丸丸」:真っ直ぐ 意味は、独り […]