2022-01-21 / 最終更新日時 : 2022-01-21 タオ 思慕の情 恋の山路に迷う身には(2)建礼門院右京大夫集から 2.若草のような少女 「みな月を まてとちぎりし 若草を むすびそめぬと 聞くはまことか」 選字は、「美な月を満弖と遅きり志利可 久佐乎む春比曽免ぬと支供者まこ 登可」 歌意 […]
2022-01-20 / 最終更新日時 : 2022-01-21 タオ 思慕の情 恋の山路に迷う身には(1)建礼門院右京大夫集から 1.恋を急ぐ人は 歌の代作を頼まれて、詠むこともあった作者です。恋を急ぐ人へ、「人の女をいふ人に、五月過ぎてと契りけるを、心入られして、しのびて入りにけり と聞く人のもとへ、人にかはりて」 選字は、「人の女をい布人爾五月 […]
2022-01-19 / 最終更新日時 : 2022-01-17 タオ 思慕の情 揺れうごく女こころの吐露(5)建礼門院右京大夫集に親しんで 5.ほんとうにね 夢にみているように私の心は想っているあなたの元へ通っているでしょうと隆信の歌に、作者が返した歌は、 「げにもその 心のほどや 見えつらむ 夢にもつらき けしきなりつる」 選字は、「け爾毛楚乃心の保とや見 […]
2022-01-18 / 最終更新日時 : 2022-01-17 タオ 思慕の情 揺れうごく女こころの吐露(4)建礼門院右京大夫集に親しんで 4.夢で姿を 隆信が返した巧妙な歌とは、 「通ひける 心のほどは 夜をかさね 見ゆらむ夢に 思ひあはせよ」 選字は、「通ひ介流こヽろ農ほと盤与越可さ年 三遊羅无ゆ免爾おも非あ者勢よ」 歌意は、あなたのことを想っ […]
2022-01-17 / 最終更新日時 : 2022-01-17 タオ 思慕の情 揺れうごく女こころの吐露(3)建礼門院右京大夫集に親しんで 3.夢に見て 「夢にみる」というと、現代では自分が相手を思っていて見るものですが、平安時代では反対で相手が自分のことを想っている心が夢の中で通ってくると考えられていました。 「夢にいつもいつも見えしを、『心の通ふには […]
2022-01-16 / 最終更新日時 : 2022-01-17 タオ 思慕の情 揺れうごく女こころの吐露(2)建礼門院右京大夫集に親しんで 2.生きていたのですね 「ありけりと いふにつらさの まさるかな 無きになしつつ 過ぐしつるほど」 選字は、「あ利希里登いふに徒ら散のま佐る か奈無記耳奈しつヽ須具志川る本と」 鑑賞:一行目は文字をやや密着さ […]
2022-01-15 / 最終更新日時 : 2022-01-17 タオ 思慕の情 揺れうごく女こころの吐露(1)建礼門院右京大夫集に親しんで 1.むごい挨拶 (これまでのお話)華やかな宮中での経験を若い頃に積み、間近に見る公達たちの凛々しさや中宮様方の麗しさに心躍らせた建礼門院右京大夫も、恋の悩みを持つようになります。他の人のような恋は決してするまいと思ってい […]
2022-01-14 / 最終更新日時 : 2022-01-13 タオ 和歌を味わう 在原業平の一首を多面的に鑑賞する(5)関戸本古今集より 5.長い「し」 和歌は静かに、渇筆で自然に始まります。「よの」から「那」の連綿は、呼吸をするように筆の方向を変えています。その分連綿の線が長くゆったりと書かれています。「多え」から「て」の連綿も左へ働きかける横画が効いて […]
2022-01-13 / 最終更新日時 : 2022-01-13 タオ 和歌を味わう 在原業平の一首を多面的に鑑賞する(4)関戸本古今集より 4.和歌の鑑賞 二行目から選んだ字を見ていきましょう。 「なき佐の院爾てさくらの花を 三てよめる あ利者らのな利ひらの阿曽む よの那可爾多えてさ久らの散可 さら八ゝるのこゝろはのと介可らま し」 全体にやわ […]
2022-01-12 / 最終更新日時 : 2022-01-10 タオ 和歌を味わう 在原業平の一首を多面的に鑑賞する(3)関戸本古今集より 3.伊勢物語には 『伊勢物語』の作者はわかっていませんが、在原業平とおほしき男性の一代記が男女の情感を中心に風流な暮らしを描いています。第八十二段には惟喬親王に従って山崎の水無瀬に遊び、交野で狩りをした後、渚の院にて宴に […]