2022-01-31 / 最終更新日時 : 2022-01-31 タオ 読み書き詩歌 會津八一の歌「くわんおんの」を書く(2)かな文字にて 會津八一の歌の特色に、ひらがな表記があります。この点について、作者は『会津八一全歌集』の「例言」で「いやしくも日本語にて歌を詠まんほどのものが、音声を以て耳より聴取するに最も便利なるべき仮名書を疎んずるの風あるを見て、解 […]
2022-01-30 / 最終更新日時 : 2022-01-30 タオ 読み書き詩歌 會津八一の歌「くわんおんの」を書く(1)かな文字にて 1.くわんおんの 會津八一は、歌人としても知られていますが、結社には属さずに活動を続けました。そして、和歌の表記はひらかなのみを用いて漢字は使いません。そのため、魅力的な歌が多い八一の歌を書作品とすることはそのままでは難 […]
2022-01-29 / 最終更新日時 : 2022-01-29 タオ 琴線にふれる 山中にて幽人と対酌す・李白(5)秋艸道人書を臨書して 5.会津八一記念館 秋艸道人、「會津八一記念館」が新潟市にあります。すぐ向こうに海が見える静かな場所にある、白くモダンな建物です。中へ入ると、数多くの會津八一の作品を見ることができます。 會津八一は明治39年(1906) […]
2022-01-28 / 最終更新日時 : 2022-01-28 タオ 琴線にふれる 山中にて幽人と対酌す・李白(4)秋艸道人を臨書して 4.気が向いたら 「明朝有意抱琴来」 書き下し文は、「明朝 意あらば琴を抱いて来たれ」 意味は、「明朝、気が向いたなら、琴を持ってまた来てください。」 「有意」:その気がある。「琴」:弦楽器の一種。胴を桐で作り弦を張っ […]
2022-01-27 / 最終更新日時 : 2022-01-28 タオ 琴線にふれる 山中にて幽人と対酌す・李白(3)秋艸同人を臨書して 3.私は酔って 「我酔欲眠卿且去」 書き下し文は、「我酔うて眠らんと欲す 卿(きみ)且(しばら)く去れ」 「欲眠」:眠たくなったの意味「卿」:君。同じ位の人、または下位の人を呼ぶ称。「且」:ひとまず、しばらく。 鑑賞:三 […]
2022-01-26 / 最終更新日時 : 2022-01-24 タオ 琴線にふれる 山中にて幽人と対酌す・李白(2)秋艸道人を臨書して 2.一杯、一杯 「一杯一杯 復一杯」書き下し文は、「一杯 一杯 復た一杯」 「一杯」と同じ語句が三回続くのですが、それぞれ異なる書き振りで変化をつけています。始めの「一杯」は「一」を太くがっしりと書き、「杯」は木偏をくず […]
2022-01-25 / 最終更新日時 : 2022-01-24 タオ 琴線にふれる 山中にて幽人と対酌す・李白(1)秋艸道人を臨書して 1.二人は向かいあって 漢詩を日本人が揮毫した個性的な作品をみて行きましょう。いわゆる活字を見慣れた身にはなんとも言えない温かみを感じることと思います。筆者の会津八一は、新潟の人で歌人・書家・美術史家です。号を秋艸道人。 […]
2022-01-24 / 最終更新日時 : 2022-01-21 タオ 思慕の情 恋の山路に迷う身には(5)建礼門院右京大夫集から 5.出家してはどうですか 「いづかたにか、経の声ほのかに聞えたるも、いたく世の中しみじみと物がなしくおぼえて、迷ひ入りし 恋路くやしき 折にしも勧めがほなる 法のこゑかな」 選字は、「まよ比意り志恋路久や四支折二 […]
2022-01-23 / 最終更新日時 : 2022-01-21 タオ 思慕の情 恋の山路に迷う身には(4)建礼門院右京大夫集から 4.恋の山、は山 「思ひかへす 道をしらばや 恋の山 は山しげ山 わけいりし身に」 選字は、「於も日可遍寸三遅越しら盤や 恋の山者や万し希山わ介い里四 身爾」 鑑賞:「恋の山」は積 […]
2022-01-22 / 最終更新日時 : 2022-01-21 タオ 思慕の情 恋の山路に迷う身には(3)建礼門院右京大夫集から 3.恋の山分け入って 恋の道へ入って、迷いが深くなる作者はつらい思いを語ります。「せんなきことをのみ思ふ頃、『いかでかかからずもがな』と思へど、 かひなき、心憂くて」 選字は、「せんな支こ度越の見思布ころ い可て […]