2021-10-31 / 最終更新日時 : 2021-10-29 タオ 思慕の情 まことの道へ入った人さへ(1)建礼門院右京大夫集を揮毫して 1.出家をした人 建礼門院右京大夫の心中が語られていきます。 「知りたる人のさまかへたるが、来むといひておともせぬに、 たのめつつ 来ぬいつはりの つもるかな まことの道に 入りし人さへ」 選字は、「志利たる人の […]
2021-10-30 / 最終更新日時 : 2021-10-28 タオ 読み書き詩歌 「千曲川旅情の詩」を書く(5)島崎藤村詩碑原文より 5.うたかなし 選字は、「うた可奈し佐久之草笛千曲川以さよふ 波之岸ちかきやと爾乃本里津爾こ里酒 爾これる飲みて草まくら志者し奈くさむ」 「佐久」の「佐」は叢書風に書いていますが、「千曲川」は行書と […]
2021-10-29 / 最終更新日時 : 2021-10-28 タオ 読み書き詩歌 「千曲川旅情の詩」を書く(4)島崎藤村詩碑原文より 4.あたたかき光はあれど 「ふすま之お可へ日爾とけてあは雪流る あた々可き光者あれと乃爾み津る香里も 志らすあさく乃み春者可すみてむき之色 僅可爾青し旅人乃むれ者以く津可畠中之 道越以そきぬ暮れゆけ者あさまも見えす」 […]
2021-10-28 / 最終更新日時 : 2021-10-28 タオ 読み書き詩歌 「千曲川旅情の詩」を書く(3)島崎藤村詩碑原文より 3.わかくさも 島崎藤村の書き振りをみていきましょう。「千曲川旅情のうた」詩碑のタイトルなので、やや大きめにしっかりとした筆致で書かれています。「川」で伸びやかに「旅」はやや小さめにしてから「情」を大き句会て「之」につな […]
2021-10-27 / 最終更新日時 : 2021-10-27 タオ 読み書き詩歌 「千曲川旅情の詩」を書く(2)島崎藤村詩碑原文より 2.むぎの色わずかに 「むぎの色僅かに青し 旅人のむれはいくつか 畠中の道をいそぎぬ 暮れゆけばあさまも見えず うたかなし佐久の草笛 千曲川いさよふ波の 岸ちかきやどにのぼりつ にごり酒にごれる飲みて 草まくらしばし […]
2021-10-26 / 最終更新日時 : 2021-10-27 タオ 読み書き詩歌 「千曲川旅情の詩」を書く(1)島崎藤村詩碑原文より 1.小諸なる古城のほとり 言わずと知れた名作「千曲川旅情のうた」を島崎藤村自身が長野県小諸の懐古園に建つ詩碑の原文を臨書したものです。1901年(明治34年)刊行『落梅集』に収められています。当村が、教員として赴任した2 […]
2021-10-25 / 最終更新日時 : 2021-10-23 タオ 禅と書のつながり 一緒に踊り明かしましょう(5)良寛歌集より 5.病も知らずに 八行目では、「乃」で左へ伸びやかな一画をひいています。「遠」では思いきって左へ三画目を長く伸ばしてバランスをとっています。 九行目の「美」は味のある字形で横画を短く省略してから左へ筆を動かしています。「 […]
2021-10-24 / 最終更新日時 : 2021-10-23 タオ 禅と書のつながり 一緒に踊り明かしましょう(4)良寛歌集より 4.良寛さんは踊り好き 良寛さんの踊り好きは、『良寛禅師奇話』にも記されていまし、上の二句目の前書きに、「踊り手拭」をいただいたとあります。 「もろともに踊り明かしぬ秋の夜を 身にいたつきのゐるも知らずて」 選字は、 […]
2021-10-23 / 最終更新日時 : 2021-10-23 タオ 禅と書のつながり 一緒に踊り明かしましょう(3)良寛歌集より 3.老いの思い出に 最後のところでも工夫が見られます。「おい乃」で墨をつけて、強調して、「那こ里耳」ではスーと消え入るように終わっています。こういうところは、さすがです。 さて、歌意ですが、風はさわやかで、月はさえざえと […]
2021-10-22 / 最終更新日時 : 2021-10-22 タオ 禅と書のつながり 一緒に踊り明かしましょう(2)良寛歌集より 2.月はくっきりと 良寛さんの書き振りを更に見ていきます。二行目の「徒」は三画目で左へ長く引き特徴的です。「き」と「者」では1行目を生かすように控えめな書き方です。 「散」から「や」は横に広がり字幅を広げて見せ場を作って […]