2021-07-12 / 最終更新日時 : 2021-07-12 タオ 思慕の情 亡き方をしのぶ(3)建礼門院右京大夫集 3.京極殿の悲しみ 夫が流罪になり、会うことも叶わなくなった京極殿の悲しみは想像するに難くないのです。 「成親の大納言のとほき所へくだられにしのち、院の京極殿の御もとへ」選字は、「成親の大納言乃とほ支所へ 久た羅 […]
2021-07-11 / 最終更新日時 : 2021-07-09 タオ 思慕の情 亡き方をしのぶ(2)建礼門院右京大夫集 2.美しく輝いていた 釈文:「みがきこし 玉の夜床に 塵つみて 古き枕を 見るぞかなしき」 選字は、「み可きこし玉の夜床爾ち利 徒三てふ路支ま久羅越見る 所かなし支」 歌意は、「かつては美しく輝いた […]
2021-07-10 / 最終更新日時 : 2021-07-09 タオ 思慕の情 亡き方をしのぶ(1)建礼門院右京大夫集 1.涙と時雨が 建礼門院右京大夫が詠んだ歌へお返しの歌です。 釈文:「かへし おとづるる しぐれは袖にあらそひて なくなくあかす 夜半ぞかなしき」 選字は、「か遍し 於とつ流ヽ志久礼者處弖爾 あ羅曽ひ […]
2021-07-09 / 最終更新日時 : 2021-07-09 タオ 思慕の情 涙の露ぞ(5)建礼門院右京大夫集 5.枕元には 釈文:「とまるらぬ 古き枕に塵はゐて はらはぬ床を 思ひこそやれ」 選字は、「度ま流ら無ふる幾ま九羅 耳遅利者井て盤らはぬ とこ越おも日故處や連」 歌意は、ご主人の、お元気な頃のまま […]
2021-07-08 / 最終更新日時 : 2021-07-05 タオ 思慕の情 涙の露ぞ(4)建礼門院右京大夫集 4.空も心もかき乱れ 釈文:「かきくらす 夜の雨にも 色かはる 袖のしぐれを 思ひこそやれ」 選字は、「か支久羅春夜のあ免爾もい路 可波る處弖の志久連越お毛 ひこ楚やれ」 歌意は、空も心もかき乱し […]
2021-07-07 / 最終更新日時 : 2021-07-05 タオ 思慕の情 涙の露ぞ(3)建礼門院右京大夫集 3.小松のおとどを失って 釈文:「小松のおとど失せ給ひてのち、その北の方の御もとへ、十月ばかり聞ゆ 選字は、「小松のお登ヽうせ多まひ弖 の遅曽のきた農方乃御もと 遍十月盤可り聞ゆ」 「小松のおとど」:平重 […]
2021-07-06 / 最終更新日時 : 2021-07-05 タオ 思慕の情 涙の露ぞ(2)建礼門院右京大夫集 2.嘆きの露 釈文は「服になりたる人、とぶらふとて、 あはれとも 思ひ知らなむ 君ゆゑに よその嘆きの露もふかきを」 選字は、「布九爾なり多路ひとこふ ら婦と弖 あ者れとも於毛ひし羅なむ […]
2021-07-05 / 最終更新日時 : 2021-07-05 タオ 思慕の情 涙の露ぞ(1)建礼門院右京大夫集 1.葉におく露は 釈文は「ゆかりある人の、かぜのおこりたるをとぶらひたりし返しに、 なさけなく 言の葉ごとに 身にしみて 涙の露ぞ いとどこぼるる 選字は、「遊可利あふ人のかせ乃於こり多流 を登婦 […]
2021-07-04 / 最終更新日時 : 2021-07-03 タオ 思慕の情 月のまへの恋(3)建礼門院右京大夫集を書く 3.袖に月 こちらが「月のまへの恋」の題詠です。釈文:「つれもなき 人ぞなさけも しらせける ぬれずは袖に月を見ましや」 選字は、「つれもなき人曽難さ希毛 し羅勢けるぬ連須者 楚弖爾月越見ましや」 […]
2021-07-03 / 最終更新日時 : 2021-07-03 タオ 思慕の情 月のまへの恋(2)建礼門院右京大夫集を書く 2.月のまへの祝い 「月のまへの恋」と「月のまへの祝い」は歌の順序が逆になっています。前回が「月のまへの祝い」の題で詠まれたことになります。 意味は、「これから幾千年も栄える御代ですから、秋空の月もさらに澄みわたっていく […]