2021-06-30 / 最終更新日時 : 2021-06-28 タオ 漂泊の想い 書いてみたい山頭火(4)漢字かな交じり書 4.ひっそり 「ひとりひっそり竹の子竹になる」 意味は、静まりかえった竹藪の中、たけのこが若竹に成長している。若竹を擬人化した句であるが、いかにも自分自身が竹になったようなところに特色がある。*① 筍の成長は早く、ふとし […]
2021-06-29 / 最終更新日時 : 2021-06-28 タオ 漂泊の想い 書いてみたい山頭火(3)漢字かな交じり書 3.青い山 この句は、大正15年4月10日に味取観音堂を出てから、九州の高千穂付近で詠まれたと言われています。初夏の候に山を分け入って進むが、どこまで分けいっても青い山ばかりであった。 率直な感想を述べた句です。そのため […]
2021-06-28 / 最終更新日時 : 2021-06-28 タオ 漂泊の想い 書いてみたい山頭火(2)漢字かな交じり書 2.ここまでの 山頭火、本名は種田正一、1882年(明治15年)山口県防府市八王子に生まれました。地主の家に長男として生を受けました。しかし、母の自死や自分の酒癖の悪さなどがあり、変転の多い暮らしを送ることになります。 […]
2021-06-27 / 最終更新日時 : 2021-06-28 タオ 漂泊の想い 書いてみたい山頭火(1)漢字かな交じり書 1.今日は 今回は、漢字かな交じり書として、漂白の俳人、種田山頭火を書くこととします。俳人といっても俳句は定型ではなく、必ずしも五・七・五を取りません。そのせいか、漢字かな交じり書では人気のある作家といえるでしょう。 ち […]
2021-06-26 / 最終更新日時 : 2021-06-25 タオ 万物斉同 そよ風は軽やかな調和(5)荘子を書く 5.風の樹々のゆらめき 「冷風則 小和、飄風則大和厲 風済則衆竅為虚、*獨 而不見之調調之刀 刀乎」 *而獨 読み下し文は、「冷(零)風は即ち小和し、飄風は即ち大和す。厲風(つむじかぜ)やめば即ち衆竅も虚と為る。而独に之 […]
2021-06-25 / 最終更新日時 : 2021-06-25 タオ 万物斉同 そよ風は軽やかな調和(4)荘子を書く 4.吠え立てるもの 「激者高*者、叱者、吸者、 叫者、豪*(深)者、咬者、前者唱 于而随者唱喁」 読み下し文は、「激(ほ)ゆる者あり、よぶ者あり、叱る者あり、吸う者あり、叫ぶ者あり、なきさけぶ者あり、深き者あり、かなしき […]
2021-06-24 / 最終更新日時 : 2021-06-24 タオ 万物斉同 そよ風は軽やかな調和(3)荘子を書く 3.大木の穴では 「大木百圍之竅穴 似鼻、似口、似耳、似(さけつぼ) 似圏、似臼、似(あ)、似汚」 読み下し文は、「大木百囲の竅穴は、鼻に似、口に似、耳に似、さけつぼに似圏、臼に似、あに似、汚に似たり。」 現代語にすると […]
2021-06-23 / 最終更新日時 : 2021-06-24 タオ 万物斉同 そよ風は軽やかな調和(2)荘子を書く 2.ヒューヒューとなる音を 「作則萬 竅怒号、而獨不聞之 翏翏乎、山陵之畏佳」 読み下し文は、「作これは即ち万竅怒号す。而(なんじ)は独(まさ)にこの翏翏(りょうりょう)たるを聞かざるか。山陵の畏佳たる」 現代語にすると […]
2021-06-22 / 最終更新日時 : 2021-06-21 タオ 万物斉同 そよ風は軽やかな調和(1)荘子を書く 1.大地のあくび 「子游日、敢問其方、子棋日、 夫大塊噫氣其名為 風、是唯尤作」 読み下し文は、「子游曰わく、敢えて其の方を問わんと。子棋曰わく、それ大塊の噫氣はその名を風と為す。これ唯作るなし」 現代語にすると、子游が […]
2021-06-21 / 最終更新日時 : 2021-06-21 タオ 万物斉同 自分の存在を忘れる(5)荘子・物を斉しくする 5.自分の存在を忘れた 先生、前のご様子とは違いますよ。という門人の問いに、大した問いだと答えた後で、 「今者、吾喪我、汝 知之乎汝聞人籟、而 未聞地籟、汝聞地籟 而未聞天籟夫」 読み下し文は、「今者、吾は我を喪( […]