そよ風は軽やかな調和(4)荘子を書く

4.吠え立てるもの

荘子 祥香書

激者高*者、叱者、吸者、
 叫者、豪*(深)者、咬者、前者唱
 于而随者唱喁」


読み下し文は、「激(ほ)ゆる者あり、よぶ者あり、叱る者あり、吸う者あり、叫ぶ者あり、なきさけぶ者あり、深き者あり、かなしき者あり。前なる者は于と唱え、而して随う者は喁と唱う。」 *原文では言偏があります。

現代語にすると、吼えたてるもの、呼ぶもの、叱るもの、細く吸うもの、叫ぶもの、泣き叫ぶもの、深々としたもの、悲しげなもの、前のものが「ウウ」とうなると、後のものは「ゴォ」と声を出す。

風の音があたかも心情を表すかのように、声を立てていきます。
 参考文献:荘子 金谷治訳注 岩波書店