2021-03-11 / 最終更新日時 : 2021-03-01 タオ 漂泊の想い 春立つ日に詠む(5)和漢朗詠集より 5.かすかな春風にも 「柳無気力条先動 池有波氷尽開 今日不知誰計會 春風春水一時来」白 読み下し文は「柳気力なくして条(えだ)先づ動く 池に波の文ありて氷尽く開けたり 今日知らず誰か計会せ […]
2021-03-10 / 最終更新日時 : 2021-03-01 タオ 琴線にふれる 春立つ日に詠む(4)和漢朗詠集より 4.歳が改まらないうちに 釈文「年のうちに春は来にけり ひととせを 去年とやいはむ 今年とやいはむ」元方 「としのうちに者るはきにけりひ とゝせをこ所とやい者むことしとやい者む」 あまり変体かなを使わずにゆったりとお […]
2021-03-09 / 最終更新日時 : 2021-03-01 タオ 琴線にふれる 春立つ日に詠む(3)和漢朗詠集より 3.東の風が吹くと 「池凍東頭風度解 窓梅北面雪封寒」 読み下し文は、「池の凍(こほり)の東頭は風渡って解く 窓の梅の北面は雪封じて寒し」 意味は、池に貼っていた氷も、立春に東風が吹き渡ると解け始めるけれ […]
2021-03-08 / 最終更新日時 : 2021-03-01 タオ 琴線にふれる 春立つ日に詠む(2)和漢朗詠集より 2.立春の風が吹くと 「逐吹潜開、不待芳菲之候。迎 春乍変、将希雨露之恩」 読み下し文は、「吹(かぜ)を逐(お)うて潜(ひそか)に開く 芳菲の候を待たず 春を迎へて乍(たちまち)に変ず 将に雨露の恩を希 […]
2021-03-07 / 最終更新日時 : 2021-03-01 タオ 琴線にふれる 春立つ日に詠む(1)和漢朗詠集より 1.和漢朗詠集とは 今回は、粘葉本和漢朗詠集から春、立春をご紹介します。和漢朗詠集とは、藤原公任(966〜1041)が代表的な詩歌を編纂したものです。公任は、関白太政大臣頼忠の長男で、権大納言・正二位まで昇進した、漢詩 […]
2021-03-06 / 最終更新日時 : 2021-02-27 タオ 琴線にふれる ひそやかに漂う香り(5)梅を詠う 5.小声で吟ずるにふさわしい 「幸有微吟可相狎 不須樽板共金尊」 読み下し文は、「幸いに微吟の相狎るべき有り 須いず 樽板と金尊と」 意味は、幸いに小声で吟ずるには、ふさわしい詩がある、樽板も豪華な酒樽 […]
2021-03-05 / 最終更新日時 : 2021-02-27 タオ 琴線にふれる ひそやかに漂う香り(4)梅を詠う 4.紋白蝶もおどろく 「霜禽欲下先偸眼 粉蝶如知合断魂」 読み下し文は、「霜禽(そうきん)下らんと欲して先ず眼を偸(ぬす)み 粉蝶 如し知らば合(まさ)に魂を断つべし」 意味は、「霜枯れどきの鳥は、降り […]
2021-03-04 / 最終更新日時 : 2021-02-27 タオ 琴線にふれる ひそやかに漂う香り(3)梅を詠う 3.暗闇にただよう 「疎影横斜水清浅 暗香浮動月黄昏」 読み下し文は、「疎影横斜して 水 清浅 暗香浮動して 月 黄昏」 粗い影が斜めに落ち、水は浅く清い 闇の中に香りがただよい、月は黄色くやや暗い。 […]
2021-03-03 / 最終更新日時 : 2021-02-27 タオ 琴線にふれる ひそやかに漂う香り(2)梅を詠う 2.はらはらと散る花 唐の書法を学んだ林逋にちなみ、褚遂良・蘭亭叙にも及んだ米芾「蜀素帖」を一部倣っています。 「衆芳揺落独暄妍 占盡風情向小園」 読み下し文は、「衆芳揺落して独り暄妍 風情を占め尽くし […]
2021-03-02 / 最終更新日時 : 2021-02-27 タオ 琴線にふれる ひそやかに漂う香り(1)梅を詠う 1.山園小梅 山園小梅二首 其一と題された、北宋・林逋の漢詩をご紹介します。七言律詩の形式を取り、梅をうたった名作として知られています。吟詠にも好まれています。 作者の林逋(りんぽ)(967〜1028)、字は君服。銭塘( […]