和泉式部日記を書く-恋-(3)

3.なみだがは
釈文:「なみだがは おなじ身よりは ながるれど こひをば消たぬ ものにぞありける」

選字は「那三多駕者お難し身餘り八奈可流連 登許日を盤消多ぬも能耳處阿利介類」

歌意は「川のごとく流れる涙は私と同じ身から流れているのに、この身の恋の火を消してはくれないのです。」

鑑賞:「なみだがは」涙が川のように流れる様を形容する歌語。「こひ」恋(こひ)の「ひ」に「火」をかける。

参考文献:和泉式部日記 和泉式部集 野村精一校注 新潮社