2021-01-31 / 最終更新日時 : 2021-01-23 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 蜩と鳩が鵬を笑う(1)荘子を草書で書く 1.笑って言った 「蜩與學鳩笑之日、我決 起而飛、搶楡ホウ而止」 読み下し文は、「蜩と學鳩とこれを笑いて曰わく、我れ決起して飛び、楡ホウにいたりて止どまるも」 「學」の字は別の注釈本で「鴛」とありガクキュウは小鳩のこ […]
2021-01-30 / 最終更新日時 : 2021-01-22 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 鳳が翼を広げるとき(5)荘子を書く 5.美しい比喩 今回「逍遙遊篇」で語られた大鵬の飛翔は、美しい比喩でした。「現実のわずらいから解放され、とらわれのない自由な精神で世界を飛翔することが可能になる」*① こうした境地を例えて述べたものに他ならないのです。 […]
2021-01-29 / 最終更新日時 : 2021-01-22 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 鳳が翼を広げるとき(4)荘子を書く 4.今こそ南へ 「而後乃今 将圖南」 読み下し文は、「而る後乃今や将に南を圖(はか)らんとす。」意味は、今こそ南方を目ざそうとする。 「圖」は「図」の旧字で、はかるの意です。前回、「何物にもさえぎられず」という文言は […]
2021-01-28 / 最終更新日時 : 2021-01-22 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 鳳が翼を広げるとき(3)荘子を書く 3.鳳は風に乗る 「而後乃今培風、背 負青天而莫之 夭閼者」 読み下し文は、「而る後の今や風に培(の)り、背に青天を負いて、これを夭閼(ようあつ)する者なし。」「夭閼」とは、ふさぎとどめること。 意味は、「その上で […]
2021-01-27 / 最終更新日時 : 2021-01-22 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 鳳が翼を広げるとき(2)荘子を書く 2.九万里も上って 「故九万里 則風斯在下矣」 読み下し文は「故に九万里にして風すなわち下に在り」意味は、そこで九万里も上ってようやく十分な風が集まるのです。 鳳が翼を広げようとするには、大きな空間が必要でそのために […]
2021-01-26 / 最終更新日時 : 2021-01-22 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 鳳が翼を広げるとき(1)荘子を書く 1.風の集まりが十分でなければ 「風之積也不厚、 則其負大翼也 無力」 読み下し文は、「風の積むや厚からざれば、即ち其の大翼を負するや力なし。」内容は、(水と同じように)風の集まり方がじゅうぶん多くなければ、そこに […]
2021-01-25 / 最終更新日時 : 2021-01-17 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 鳳が下界を見ると(5)荘子を書く 5.『荘子』の書『荘子』の書は三十三篇、その内容は内篇七篇、外篇十五篇、雑篇十一篇に分かれています。この形は四世紀の晋の郭象(かくしょう)によって定まりました。 『史記』の記載では、十余万語とだけ記されているが、今日の『 […]
2021-01-24 / 最終更新日時 : 2021-01-17 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 鳳が下界を見ると(4)荘子を書く 4.水と舟の関係 「水浅而舟大也」 読み下すと、「水浅くして舟大なればなり」たまっている水は浅いのに、舟は大きいからです。 大きな舟を浮かべるためには、水の深さが必要です。それが道理でしょう。容易にわかることをあげ、次 […]
2021-01-23 / 最終更新日時 : 2021-01-17 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 鳳が下界を見ると(3)荘子を書く 3.杯の水をでこぼこの床に 「覆杯 水於坳堂之上則 芥為之舟置杯焉 則膠」 読み下すと、「杯水を坳堂(ようどう)の上に覆せば、即ち芥これが舟とならんも、杯を焉(ここ)に置かば即ち膠(着)せん。」 「坳堂」とは […]
2021-01-22 / 最終更新日時 : 2021-01-17 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 鳳が下界を見ると(2)荘子を書く 2.大きな船を浮かべるには 「且其水之 積也不厚則其負 大舟也無力」 読み下し文は、「且其れ水の積むや厚からざれば、即ち其の大舟を負(載)する力なし。」 「そもそも水のたまっている量が十分に深くなければ、そこに大 […]