鳳が下界を見ると(4)荘子を書く

4.水と舟の関係

荘子

 「水浅而舟大也」

読み下すと、「水浅くして舟大なればなり」
たまっている水は浅いのに、舟は大きいからです。

大きな舟を浮かべるためには、水の深さが必要です。それが道理でしょう。
容易にわかることをあげ、次につなげていくのです。舟と水の関係は、浅瀬に乗り上げてしまった船を見てもわかります。

大きな船を作ってもそこに浮かべられるだけの水深がなければ、漕ぎ出すことはできないからです。何か比喩が示唆に富んでいるように感じられます。

参考文献:荘子 金谷治訳注 岩波書店