2023-10-06 / 最終更新日時 : 2023-10-06 タオ 思慕の情 父君を亡くされた平親長を贈答歌を(3)建礼門院右京大夫集より 3.暗い夜の 釈文:「暗き雨の まどうつ音に ねざめして 人の思ひを 思ひこそやれ」 選字は「暗き雨農ま登う徒おと二年佐免 して人の思ひを於も日こ所や連」 鑑賞:平安時代も終わり頃になってくると、漢字とかなの混じった書き […]
2023-10-05 / 最終更新日時 : 2023-10-05 タオ 思慕の情 父君を亡くされた平親長と贈答歌を(2)建礼門院右京大夫集より 2.空もしぐれて 釈文:「空のけしきもうちしぐれて、さまざまのあはれも、ことにしのびがたければ、色なる人の袖のうへも推しはかられて」 選字は「空農希志支毛う遅事供連て 佐まさ万能あ者れ裳こ登二しの 飛可多け連者色なる人農 […]
2023-10-04 / 最終更新日時 : 2023-10-02 タオ 思慕の情 父君を亡くされた平親長と贈答歌を(1)建礼門院右京大夫集より 1.父君親宗殿を亡くされて 釈文:「親宗の中納言うせてのち、背も近く見し人にてあはれなれば、親長のもとへ、九月の尽くる頃申しやる。」 選字は「親宗の中納言うせ弖農地昔も近九 見し人爾て阿者れ奈連八親長乃 も登へ九月能つ久 […]
2023-10-03 / 最終更新日時 : 2023-10-02 タオ 表れる人格 辯才老師へ贈った詩を臨書して(15)蘇軾の書 15.広大無辺の世界も 釈文:「大千在掌握 寧有離別憂」 書き下し文は「大千 掌握に在り 寧ぞ離別の憂有らん」 鑑賞:「大千一句」柳宗元の『法華寺の石門精舎 三十韻』の詩に「小却 瞬を逾えず、大千 掌に […]
2023-10-02 / 最終更新日時 : 2023-10-02 タオ 表れる人格 辯才老師へ贈った詩を臨書して(14)蘇軾の書 14.この山に住む人たちに 釈文:「聊使此山人 永記二老遊」 書き下し文は「聊か此の山人をして 永く二老の遊を記せしむ」 鑑賞:「記」記憶する。現代語にすると「この山に住む人たちにいつまでも二老の交友を […]
2023-10-01 / 最終更新日時 : 2023-10-01 タオ 表れる人格 辯才老師へ贈った詩を臨書して(13)蘇軾の書 13.私を見送って 釈文:「送我還過渓 々水當逆流」 書き下し文は「我を送りて還た渓を過ぐ 渓水 當に逆流すべし」 現代語にすると「(老師は)私を見送ってまた渓を渡られた。渓の水はまさに逆流するに違いない。」 […]
2023-09-30 / 最終更新日時 : 2023-09-30 タオ 表れる人格 辯才老師へ贈った詩を臨書して(12)蘇軾の書 12.私は陶に劣るが 釈文:「我比陶令愧 師為遠公優」 書き下し文は「我は陶令に比すれば愧ず 師の遠公為ること優れり」 鑑賞:「陶令」は晋の陶淵明のこと。彭沢の令を務めたのでこう呼ばれる。「師」は辯才の […]
2023-09-29 / 最終更新日時 : 2023-09-29 タオ 表れる人格 辯才老師へ贈った詩を臨書して(11)蘇軾の書 11.この世に生きるのは 釈文:「此生蹔寄寓 常恐名實浮」 書き下し文は「此の生 蹔く寄寓す 常に恐る 名実の浮なるを」 鑑賞:「寄寓」二字は同義。仮に身を寄せること。「名實浮」名称に実質が伴わないこと […]
2023-09-28 / 最終更新日時 : 2023-09-28 タオ 表れる人格 辯才老師へ贈った詩を臨書して(10)蘇軾の書 10.真珠が還るように 釈文:「来如珠還前 魚鼈争駢頭」 書き下し文は「来ること 珠の前に還るが如く 魚鼈 争いて頭を駢ぶ」 鑑賞:「珠還前」珠は真珠。後漢の時代、合浦郡(現在の広西チワン族自治区合浦県 […]
2023-09-27 / 最終更新日時 : 2023-09-28 タオ 表れる人格 辯才老師へ贈った詩を臨書して(9)蘇軾の書 9.龍が山を登るように 釈文:「去如龍出山 雷雨巻潭湫」 書き下し文は「去ること 龍の山に出づるが如く 雷雨 潭湫を巻く」 鑑賞:「潭湫」は深い池。龍は深淵に住むとされることから。 現代語にすると「行け […]