2023-10-26 / 最終更新日時 : 2023-10-26 タオ 思慕の情 平親長と月の贈答歌を(3)建礼門院右京大夫集を書いて 3.若い女官たちの中を 釈文:「若き人々台盤所にありし中を、かきわけかきわけ、後のかたによりて、ふところよりとり出でて、たびたりし。」 選字は「王か支人々 台盤所耳あ利志那可を駕支わ希可 幾王介後のかたによりて、ふところ […]
2023-10-25 / 最終更新日時 : 2023-10-25 タオ 思慕の情 平親長と月の贈答歌を(2)建礼門院右京大夫集を書いて 2.うちとけた様子も見せずに 釈文:「うちあけたるけしきもなくて、きとひきそばめ、はかなき物のはしに書きて」 選字は「う地あ希たる介四 き裳那久て支登比幾曽は免者可 難支毛のヽ者しに可きて」 鑑賞:「ひきそばめ」は引き側 […]
2023-10-24 / 最終更新日時 : 2023-10-25 タオ 思慕の情 平親長と月の贈答歌を(1)建礼門院右京大夫集を書いて 1.九月十三日夜に 釈文:「九月十三夜、ことわりのままに晴れたりしに、親長の、物の沙汰などひまなくして」 選字は「九月十三夜ことわ里能まヽ爾晴れ多 梨しに親長のも乃ヽ沙汰奈と 飛満奈久志弖」 鑑賞:「九月十三夜」八月十五 […]
2023-10-23 / 最終更新日時 : 2023-10-23 タオ 思慕の情 父君を亡くされた平親長と贈答歌を(16)建礼門院右京大夫集より 16.再び巡ってくれば 釈文:「暮れぬとも またもあふべき 秋にだに 人の別れをなすよしもがな」 選字は「暮れぬ登毛満多も阿布遍き秋二 堂耳人農王可連越奈寸夜し毛可奈」 鑑賞「よしもがな」方法があればよいの意味。「よし」 […]
2023-10-22 / 最終更新日時 : 2023-10-22 タオ 思慕の情 父君を亡くされた平親長と贈答歌を(15)建礼門院右京大夫集より 15.夜半のなげきも 釈文:「思ふらむ 夜半のなげきも あるものを 問ふ言の葉を見るぞかなしき」 選字は「於も布らむ夜半の那介支毛阿るもの 越と婦言の葉を見流曽可なし支」 鑑賞:この歌は建礼門院右京大夫の「君がことなげき […]
2023-10-21 / 最終更新日時 : 2023-10-21 タオ 思慕の情 父君を亡くされた平親長と贈答歌を(14)建礼門院右京大夫集より 14.くちなし染めの 釈文:「くちなしの 花色衣 ぬぎかへて 藤のたもとに なるぞかなしき」 選字は「九遅那しの花色衣ぬ支か遍弖 藤の多裳とに奈る處可難志支」 鑑賞:「くちなし」この果実は熟すと紅黄色となり、これから採っ […]
2023-10-20 / 最終更新日時 : 2023-10-20 タオ 思慕の情 父君を亡くされた平親長と贈答歌を(13)建礼門院右京大夫集より 13.夜通し嘆いて 釈文:「よもすがら なげきあかせば 暁に 猿(まし)の一声きくぞかなしき」 選字は「夜も須可ら那希支あ駕せ者暁爾 まし能一声機供曽可奈志支」 鑑賞:「なげきあかせば」は助詞の「ば」を添えて順接を表す。 […]
2023-10-19 / 最終更新日時 : 2023-10-20 タオ 表れる人格 李太白仙詩巻を臨書して(4)蘇軾の書を 4.篆字は 釈文:「篆字若丹蛇。逸勢如飛翔。」 書き下し文は「篆字 丹蛇の若く、逸勢 飛翔せるが如し。」 鑑賞:「篆字」は篆体の文字。篆文。篆書。「篆」は書体の一つで大篆と小篆との併称。「篆」は大きく右上がりに書かれ動的 […]
2023-10-18 / 最終更新日時 : 2023-10-16 タオ 表れる人格 李太白仙詩巻を臨書して(3)蘇軾の書を 2.糸を探して 釈文:「尋絲得隻鯉。中内有三元章。」 書き下し文は「糸を尋ねて双鯉を得、内に三元章有り。」 鑑賞:「三元」①天・地・人 ②道家では天・地・水をいう。「鯉」はひときわ大きく、特に魚偏が特徴的である。上の「隻 […]
2023-10-17 / 最終更新日時 : 2023-10-16 タオ 表れる人格 李太白仙詩巻を臨書して(2)蘇軾の書を 2.朝にひらく 釈文:「朝披夢澤雲、笠釣清茫々。」 書き下し文は「朝に披(ひら)く夢沢の雲、笠釣 清くして茫々たり。」 鑑賞:文字の代償に注目すると、「朝」に比べて「夢」は大きく、墨つぎをしていることもあり堂々と空間に広 […]