2021-05-07 / 最終更新日時 : 2021-05-05 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 酒の功徳をほめたたえる(2)董其昌の書 2.酒杯を手に取り 三行目「止則操卮執觚、動則挈榼提壺」読み下し文は、「止まれば即ち卮を操り觚を執り、動けば即ち榼を挈げ壺を提げ」 「挈榼提壺」:酒だるや酒壺をぶら下げる。「挈」「提」は共に引っ提げる。「榼」は酒器、酒 […]
2021-05-06 / 最終更新日時 : 2021-05-05 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 酒の功徳をほめたたえる(1)董其昌の書 1.大空をおおいとして 一行目二字目「廬」は誤りで前の文につながっていました。 「幕天席地、縦意所如」読み下し文は、「天を幕とし地を席とし、意の如く所を縦(ほしいまま)にす。」 幕天:大空を屋根とする。席地:大地を敷き物 […]
2021-05-05 / 最終更新日時 : 2021-04-30 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 董其昌の書(5)酒徳頌を味わう 5.善行無轍跡 『老子』第二十七に「善行無轍迹、善言無瑕謫」とあります。「善く行くものは轍迹無し。善く言うものは瑕謫無し。」 現代語訳は、すぐれた旅行者は、(車の)わだちや(足)跡を残さない。すぐれた弁論者は、(硬玉の細 […]
2021-05-04 / 最終更新日時 : 2021-04-30 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 董其昌の書(4)酒徳頌を味わう 4.全世界が庭 「日月為扃牖、八荒為庭衢。行無轍跡、居無室盧」 読み下し文は、「日月を扃牖(けいゆう)と為し、八荒を庭衢と為す。行くに轍跡無く、居るに室盧無し。」 扃牖:かんぬきと窓、門と窓。八荒:八方の果て。転じて全世 […]
2021-05-03 / 最終更新日時 : 2021-04-30 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 董其昌の書(3)酒徳頌を味わう 3.大人先生とは それでは読み進めていきましょう。「有大人先生。以天地為一朝、萬期為須臾」読み下し文「大人先生というもの有り。天地を以て一朝と為し、萬期を須臾と為し、」 大人とは、宇宙の大道を体得した人。作者劉玲を仮託し […]
2021-05-02 / 最終更新日時 : 2021-04-30 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 董其昌の書(2)酒徳頌を味わう 2.酒徳頌とは 「酒徳頌」とは、酒の功徳をほめたたえるの意味です。漢詩の作者は、劉玲、西晋時代沛国(安徽省宿県)の人。字は、伯倫、思いのままに行動し、宇宙は狭く万物は斉しいと考えていた。 言葉少なく、人と妄りに交際しなか […]
2021-05-01 / 最終更新日時 : 2021-04-30 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 董其昌の書(1)酒徳頌を味わう 1.董其昌の魅力 とらわれのない書として、あげたいのが董其昌です。董其昌(1555〜1636)は、字を玄宰、思白と号し、現在の上海松江の人。萬歴十七年(1589)の進士で、官は南京礼部尚書に至りました。詩書画ともによくし […]
2021-04-30 / 最終更新日時 : 2021-04-25 タオ 体にラクな揮毫フォーム 気持ちを軽く(5)リラックスして書く 5.心楽しく王羲之の書法には感情が込められていて、孫過庭『書譜』によると、「その表現に書の本質があり、豊かな感情表現は、音楽や文学にもまさる芸術表現である。 また、運筆の方法は、自分の工夫から徐々にできてくるものであるが […]
2021-04-29 / 最終更新日時 : 2021-04-25 タオ 体にラクな揮毫フォーム 気持ちを軽く(4)リラックスして書く 4.自然な書元来、中国では篆書・隷書を正峰で書いてきました。しかし、日本へ初めに伝来した書が王羲之の書法を中心としたものであったため、長らく日本では筆を傾けてかく書法が主流でした。 明治以降、中国書法に憧れを抱く書人の研 […]
2021-04-28 / 最終更新日時 : 2021-04-25 タオ 体にラクな揮毫フォーム 気持ちを軽く(3)リラックスして書く 3.日下部鳴鶴の筆法王羲之書法は、四世紀後半頃にはすでに完成され、日本へは漢字とともに『千字文』などが伝来しました。初めからこの書法を受け入れた日本では、空海が唐で顔真卿を学ぶなどの例外を除いて、中国の正峰はあまり知られ […]