2021-03-08 / 最終更新日時 : 2021-03-01 タオ 琴線にふれる 春立つ日に詠む(2)和漢朗詠集より 2.立春の風が吹くと 「逐吹潜開、不待芳菲之候。迎 春乍変、将希雨露之恩」 読み下し文は、「吹(かぜ)を逐(お)うて潜(ひそか)に開く 芳菲の候を待たず 春を迎へて乍(たちまち)に変ず 将に雨露の恩を希 […]
2021-03-07 / 最終更新日時 : 2021-03-01 タオ 琴線にふれる 春立つ日に詠む(1)和漢朗詠集より 1.和漢朗詠集とは 今回は、粘葉本和漢朗詠集から春、立春をご紹介します。和漢朗詠集とは、藤原公任(966〜1041)が代表的な詩歌を編纂したものです。公任は、関白太政大臣頼忠の長男で、権大納言・正二位まで昇進した、漢詩 […]
2021-03-06 / 最終更新日時 : 2021-02-27 タオ 琴線にふれる ひそやかに漂う香り(5)梅を詠う 5.小声で吟ずるにふさわしい 「幸有微吟可相狎 不須樽板共金尊」 読み下し文は、「幸いに微吟の相狎るべき有り 須いず 樽板と金尊と」 意味は、幸いに小声で吟ずるには、ふさわしい詩がある、樽板も豪華な酒樽 […]
2021-03-05 / 最終更新日時 : 2021-02-27 タオ 琴線にふれる ひそやかに漂う香り(4)梅を詠う 4.紋白蝶もおどろく 「霜禽欲下先偸眼 粉蝶如知合断魂」 読み下し文は、「霜禽(そうきん)下らんと欲して先ず眼を偸(ぬす)み 粉蝶 如し知らば合(まさ)に魂を断つべし」 意味は、「霜枯れどきの鳥は、降り […]
2021-03-04 / 最終更新日時 : 2021-02-27 タオ 琴線にふれる ひそやかに漂う香り(3)梅を詠う 3.暗闇にただよう 「疎影横斜水清浅 暗香浮動月黄昏」 読み下し文は、「疎影横斜して 水 清浅 暗香浮動して 月 黄昏」 粗い影が斜めに落ち、水は浅く清い 闇の中に香りがただよい、月は黄色くやや暗い。 […]
2021-03-03 / 最終更新日時 : 2021-02-27 タオ 琴線にふれる ひそやかに漂う香り(2)梅を詠う 2.はらはらと散る花 唐の書法を学んだ林逋にちなみ、褚遂良・蘭亭叙にも及んだ米芾「蜀素帖」を一部倣っています。 「衆芳揺落独暄妍 占盡風情向小園」 読み下し文は、「衆芳揺落して独り暄妍 風情を占め尽くし […]
2021-03-02 / 最終更新日時 : 2021-02-27 タオ 琴線にふれる ひそやかに漂う香り(1)梅を詠う 1.山園小梅 山園小梅二首 其一と題された、北宋・林逋の漢詩をご紹介します。七言律詩の形式を取り、梅をうたった名作として知られています。吟詠にも好まれています。 作者の林逋(りんぽ)(967〜1028)、字は君服。銭塘( […]
2021-03-01 / 最終更新日時 : 2021-02-21 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 許由はなぜ隠棲したのか(5)荘子を草書で書く 5.料理人が料理を上手にしないからといって 「予無所用天下為庖 人雖不治庖、尸祝不越樽 俎而代之矣」 読み下し文は、「予れは天下を用て為す所なし。庖人、庖を治めずと雖も、尸祝は樽俎を越(奪)いてこれに代わらず。」 […]
2021-02-28 / 最終更新日時 : 2021-03-01 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 許由はなぜ隠棲したのか(4)荘子を草書で書く 4.ミソサザイは巣を作っても 「鷦鷯巣於深林不過一 枝、偃鼠飲河不過満腹帰休 乎君」読み下し文は「鷦鷯(ショウリョウ)は深林に巣くうも一枝に過ぎず、偃鼠(エンソ)は河に飲むも腹を満たすに過ぎず。帰休せんかな君よ」 […]
2021-02-27 / 最終更新日時 : 2021-02-21 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 許由はなぜ隠棲したのか(3)荘子を草書で書く 3.名目は実質の客 「許由曰、子治天 下、天下既已治也、而我猶代子、吾将 為名乎、名者實之賓也、吾将為 賓乎」 読み下し文は、「許由曰く、子、天下を治めて、天下既已に治まれり。而るに我れ猶お子に代わる。吾れは将に […]