2021-08-07 / 最終更新日時 : 2021-08-05 タオ 思慕の情 紅葉のつくり葉・夜の月(2)建礼門院右京大夫集を書く 2.いつまでも変わらない 書き送った歌が次です。 「ふく風も 枝にのどけき 御代なれば 散らぬ紅葉の 色をこそ見れ」 選字は、「布く風毛盈多にのと遣き御代 なれ者千羅ぬもみ遅のい路を こ所見連」 歌意は […]
2021-08-06 / 最終更新日時 : 2021-08-05 タオ 思慕の情 紅葉のつくり葉・夜の月(1)建礼門院右京大夫集を書く 1.紅葉を見たかったのですが お里に帰っていた女房から手紙が届きました。 「里なりし女房の、藤壺の御まへの紅葉ゆかしきよし申したりしを、散りすぎにしかば、結びたる紅葉をつかはす枝に書きつく。」 選字は、「さとな利し女房の […]
2021-08-05 / 最終更新日時 : 2021-08-02 タオ 思慕の情 夫を恋しく偲ぶ歌(5)建礼門院右京大夫集を書く 5.神楽が見られなかった 釈文:「朝倉や かへすがへすぞ うらみつる かざしの花の をりしらぬ身を」 選字は、「あ佐く羅や可遍春かへ須所うら み徒る可さしの花乃を里志 らぬ身越」 歌意は、神楽の朝倉 […]
2021-08-04 / 最終更新日時 : 2021-08-02 タオ 思慕の情 夫を恋しく偲ぶ歌(4)建礼門院右京大夫集を書く 4.感動的だったらしいお祭り 臨時のお祭りに参上できなかったのが、残念ですが。釈文:「さしも心にしむかへりたちの御神楽もえ見ざりし、くちをしくて、御すずりのはこに、薄様のはしに書きつけておく」 選字は、「散し毛心に四ん可 […]
2021-08-03 / 最終更新日時 : 2021-08-02 タオ 思慕の情 夫を恋しく偲ぶ歌(3)建礼門院右京大夫集を書く 3.感動的だったと聞く賀茂の祭り 話は変わりまして、賀茂の祭りに行けなかった建礼門院右京大夫が残念だったわという詞書です。 「安元といひしはじめの年の冬、臨時の祭りに、宮の上の御つぼねへ のぼらせ給ふ御供に、さはあること […]
2021-08-02 / 最終更新日時 : 2021-08-01 タオ 思慕の情 夫を恋しく偲ぶ歌(2)建礼門院右京大夫集を書く 2.日ごとに荒れゆく住まい さらに、日毎に荒れてゆく住まいの様子を歌います。 「日にそへて あれゆく宿を 思ひやれ 人をしのぶの 露にやつれて」 選字は、「ひ爾曽遍弖あれゆ具やとを 於も日や連人越志能布の露 […]
2021-08-01 / 最終更新日時 : 2021-08-01 タオ 思慕の情 夫を恋しく偲ぶ歌(1)建礼門院右京大夫集を書く 1.涙のつらら 前回、大納言成親の流罪を悼んで建礼門院右京大夫が京極殿に歌をおくりました。そのお返しの歌です。 「床のうへも 袖も涙の つららにて あかす思ひのやるかたもなし」 選字は、「登このう遍も處傳毛なみ多の […]
2021-07-31 / 最終更新日時 : 2021-07-29 タオ 読み書き詩歌 書いてみたい季節の詩歌(2)夏の句 2.短か夜 久保田万太郎の俳句 「短か夜のあけゆく水の匂かな」 久保田万太郎は、小説家・劇作家・俳人。俳号は傘雨。永井荷風に師事し、江戸下町の情趣と義理人情を独自に描きました。 作者の代表作といわれる、芝居の一段落『短夜 […]
2021-07-30 / 最終更新日時 : 2021-07-29 タオ 読み書き詩歌 書いてみたい季節の詩歌(1)夏の句 1.夏の月 「蛸壺や はかなき 夢を夏の月」 芭蕉「猿蓑」 「夏の月」「明石夜泊」の前書。大意は、夏の月が海上を照らしているが、蛸は、海底で引き上げられるのも知らない。タコは壺の中でひと時の夢を見ていることだろう。 […]
2021-07-29 / 最終更新日時 : 2021-07-26 タオ 生命を養う 料理人の話を聞いて君子は(5)荘子を書く 5.養生の道 牛の解体が終わった後の様子を語ります。 「提刀而立為之四 顧、為之躊躇満志、善刀 而蔵之、文惠君曰、善哉吾 吾聞庖丁之言、得養生焉」 大意は、牛刀を提げて立ち上がり、四方を見回し、しばらく去り難く佇ん […]