2021-12-06 / 最終更新日時 : 2021-12-05 タオ 思慕の情 逢える日を神に祈っても(1)建礼門院右京大夫集より 1.あなたのように恋多き人は 行ったり来たりの恋の歌の応酬がなおも続きます。作者は、しつこく誘いかける隆信にピシャリと歌を返します。 「人わかず あはれをかはす あだ人に なさけしりても 見えじとぞ思ふ」 選字は、「ひ […]
2021-12-05 / 最終更新日時 : 2021-12-05 タオ 思慕の情 隆信との歌のやりとり(5)建礼門院右京大夫集から 5.また同じことを また同じこと、資盛のことをいう隆信の歌が、 「あはれのみ 深くかくべき 我をおきて たれに心を かはすなるらむ」 選字は、「あ者れ農見布可久か具遍支我乎 於き弖多連に心を可者須なるら无」 歌 […]
2021-12-04 / 最終更新日時 : 2021-12-03 タオ 思慕の情 隆信との歌のやりとり(4)建礼門院右京大夫集から 4.漂っていくだけよ 誰か私の他に好きな人がいるのですかと問われた建礼門院右京大夫が返した歌です。 「消えぬべき けぶりの末は 浦風に 靡きもせずて ただよふものを」 選字が、「き盈ぬへ支けふ利能春衛者うら風 […]
2021-12-03 / 最終更新日時 : 2021-12-03 タオ 思慕の情 隆信との歌のやりとり(3)建礼門院右京大夫集から 3.あなたに思われるとはうらやましい 隆信は、人の噂を知っているよとほのめかして、歌を贈ります。 「浦やまし いかなる風の なさけにて たく藻のけぶり うち靡きけむ」 選字は、「う羅や万しい可那る風農な佐介 耳 […]
2021-12-02 / 最終更新日時 : 2021-12-01 タオ 思慕の情 隆信との歌のやりとり(2)建礼門院右京大夫集から 2.あの人のことをなぜ 「心強くて過ぎしをこの思ひのほかなることを、はやいとよう聞きけり。さて、そのよしほのめかして」 選字は、「こヽ路 徒よくて須きしをこ能思ひのほ可 な流こと越者やい登よう記ヽ希里 […]
2021-12-01 / 最終更新日時 : 2021-12-01 タオ 思慕の情 隆信との歌のやりとり(1)建礼門院右京大夫集から 1.気のない歌の返しなど 建礼門院右京大夫は、思いもよらないところで、言い寄られ、相手にする気などなくおりましたが、歌を寄越してまいります。 「そぞろきぐさなりしをついでにて、まことしく申しわたりしかど、『よのつねのあ […]
2021-11-30 / 最終更新日時 : 2021-11-29 タオ 自由律俳句を書く 尾崎放哉を書く(2)書いて味わう 2.ひとりと一人 こちらは、同じ句を「咳」を「せき」とかなで書き、「ひとり」を「一人」と漢字で書きました。印象としては、「咳」と書くよりそれほどひどくないように感じます。 また、「ひとり」は寂しそうな風景が浮かびますが、 […]
2021-11-29 / 最終更新日時 : 2021-11-29 タオ 自由律俳句を書く 尾崎放哉を書く(1)書いて味わう 1.冬のある日 尾崎放哉は、慶応三年(1867)ー明治三十六年(1903)、鳥取生まれ。一高時代に荻原井泉水と出会い、「層雲」で活躍しました。井泉水は、明治四十四年俳誌「層雲」を主宰し、季題無用の新傾向句を提唱しました。 […]
2021-11-28 / 最終更新日時 : 2021-11-25 タオ 人々の交わる世の中で 名付けて災いの人というのは(4)荘子を書いて読む 4.これでは火を消そうとして これでは、衛の君主の悪事を治すどころか、悪化してしまうと告げます。 「是以火救火以水救 水名之曰益順尤窮若殆以不信 厚言必死於暴人之前矣」 書き下し文は、「是れ火を以て火を救い、水を以て […]
2021-11-27 / 最終更新日時 : 2021-11-25 タオ 人々の交わる世の中で 名付けて災いの人というのは(3)荘子を書いて読む 3.衛の君主に何かを言えば 衛の君主に言葉を発してはいけない、と孔子は述べ、訳を語ります。 「王公必将乗人而闘其捷而目将 熒之而色将平之口将營之容 将形之心成之」 書き下し文は、「王公必ず将に人に乗じて捷を闘わさんと […]