2021-10-26 / 最終更新日時 : 2021-10-27 タオ 読み書き詩歌 「千曲川旅情の詩」を書く(1)島崎藤村詩碑原文より 1.小諸なる古城のほとり 言わずと知れた名作「千曲川旅情のうた」を島崎藤村自身が長野県小諸の懐古園に建つ詩碑の原文を臨書したものです。1901年(明治34年)刊行『落梅集』に収められています。当村が、教員として赴任した2 […]
2021-10-25 / 最終更新日時 : 2021-10-23 タオ 禅と書のつながり 一緒に踊り明かしましょう(5)良寛歌集より 5.病も知らずに 八行目では、「乃」で左へ伸びやかな一画をひいています。「遠」では思いきって左へ三画目を長く伸ばしてバランスをとっています。 九行目の「美」は味のある字形で横画を短く省略してから左へ筆を動かしています。「 […]
2021-10-24 / 最終更新日時 : 2021-10-23 タオ 禅と書のつながり 一緒に踊り明かしましょう(4)良寛歌集より 4.良寛さんは踊り好き 良寛さんの踊り好きは、『良寛禅師奇話』にも記されていまし、上の二句目の前書きに、「踊り手拭」をいただいたとあります。 「もろともに踊り明かしぬ秋の夜を 身にいたつきのゐるも知らずて」 選字は、 […]
2021-10-23 / 最終更新日時 : 2021-10-23 タオ 禅と書のつながり 一緒に踊り明かしましょう(3)良寛歌集より 3.老いの思い出に 最後のところでも工夫が見られます。「おい乃」で墨をつけて、強調して、「那こ里耳」ではスーと消え入るように終わっています。こういうところは、さすがです。 さて、歌意ですが、風はさわやかで、月はさえざえと […]
2021-10-22 / 最終更新日時 : 2021-10-22 タオ 禅と書のつながり 一緒に踊り明かしましょう(2)良寛歌集より 2.月はくっきりと 良寛さんの書き振りを更に見ていきます。二行目の「徒」は三画目で左へ長く引き特徴的です。「き」と「者」では1行目を生かすように控えめな書き方です。 「散」から「や」は横に広がり字幅を広げて見せ場を作って […]
2021-10-21 / 最終更新日時 : 2021-10-21 タオ 禅と書のつながり 一緒に踊り明かしましょう(1)良寛歌集より 1.風はさわやか 踊り好きであった良寛さんがよく表れている歌です。 「風は清し 月はさやけし いざともに 踊りあかさむ 老いのなごりに」 文字も踊っているかのように、動きがよく流れています。 「閑勢波幾餘之 徒き者散 […]
2021-10-20 / 最終更新日時 : 2021-10-20 タオ 禅と書のつながり 良寛さんの秋を書く(5)良寛歌集より 5.特徴的な文字の選び方 良寛さんの文字を選ぶ時は、「の」は「能」を多く用いています。「乃」を使うことも稀であり、他では見られる「農」や「の」もあまり使われていません。よって、「能」で字幅が広がる傾向にあります。 文字を […]
2021-10-19 / 最終更新日時 : 2021-10-19 タオ 禅と書のつながり 良寛さんの秋を書く(4)良寛歌集より 4.秋萩に寄り道 良寛が、かなを秋萩帖に学んだことはよく知られています。秋萩帖といっても、現代の人たちが目にするようなきれいに撮られた写真版ではありません。良寛が、手にし、身近に置いていたものは、木版本でした。 熱心に […]
2021-10-18 / 最終更新日時 : 2021-10-18 タオ 禅と書のつながり 良寛さんの秋を書く(3)良寛歌集より 3.立ち酒をさらに お酒の好きだった良寛さんの様子が偲ばれる歌です。 「露はおきぬ山路は寒し 立ち酒を食して帰らばけだしいかがあらむ」 選字は、「露波おきぬや萬ち波さ無し 當ち酒さけをヽして可へ良者け […]
2021-10-17 / 最終更新日時 : 2021-10-17 タオ 禅と書のつながり 良寛さんの秋を書く(2)良寛歌集より 2.黒坂山の麓に 次の和歌は、「黒坂山の麓に宿りて」と題されたものです。 「あしひきの黒坂山の木の間よりもりくる月の影のさやけさ」 選字は、「阿之悲き能久ろ散可や萬能古能末よ里 も里久留徒き能閑気能さやけ散」 […]