2021-05-29 / 最終更新日時 : 2021-05-28 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 大河が浮き草を浮かべて(4)酒徳頌を董其昌が書く 4.物の数に入らない 「焉如蜾蠃之与螟 蛉」読み下し文は、「蜾蠃(から)の螟蛉(めいれい)と与(とも)にするが如し。」 「蜾蠃」:ジガバチ「螟蛉」:青虫 現代語にすると、「ジガバチと青虫のように物の数にも入らないのであっ […]
2021-05-28 / 最終更新日時 : 2021-05-27 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 大河が浮き草を浮かべて(3)酒徳頌を董其昌が書く 3.二人の論争は 「二豪侍側」読み下し文は、「二豪の側(かたわら)に侍(じ)すること」 「二豪」:二人の貴人。身分の高い家柄の若者と高貴有徳の人。現代語では、二人の貴人が側ではべって論争を仕掛けても。*① ここでは、字を […]
2021-05-27 / 最終更新日時 : 2021-05-27 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 大河が浮き草を浮かべて(2)酒徳頌を董其昌が書く 2.長江や漢水 「焉如江漢之載浮萍」読み下し文は、「江漢(こうかん)の浮萍(ふへい)を載(の)するが如し。」 「江漢」:長江と漢水。漢水も大河の名。「浮萍」:うきくさ。*①現代語にすると、長江と漢水のような大河の上に、浮 […]
2021-05-26 / 最終更新日時 : 2021-05-26 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 大河が浮き草を浮かべて(1)酒徳頌を董其昌が書く 1.万物が乱れるさま 大人先生のありようが語られます。「俯観萬 物擾々」 読み下し文は、「俯して萬物の擾々たるを観ること」「俯観」:見下ろしてみる。「擾々」:さわぎ乱れるさま。 現代語にすると、「うつむいて、万物の乱れる […]
2021-05-25 / 最終更新日時 : 2021-05-23 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 利欲と感情(5)董其昌の酒徳頌から 5.般若心経の一節 先の大人先生の様子を読み、般若心経の一節を思い出しました。その中に、「無眼耳鼻舌身意。無色聲香味触法」とあります。 心経では、この一節に、「仏教の世界観と物語る『三科の法門』・・すなわち『一切は空なり […]
2021-05-24 / 最終更新日時 : 2021-05-23 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 利欲と感情(4)董其昌の酒徳頌から 4.肌を刺す寒暑 「不覺寒暑之 切肌、利欲之感 情」読み下し文は、「寒暑の肌に切に、利欲の情に感ずるを覺(おぼ)えず。 「不覺」:感じない。「寒暑之切肌」:寒暑が肌を刺す。「利欲之感情」:利欲によって心が動かされる。*① […]
2021-05-23 / 最終更新日時 : 2021-05-23 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 利欲と感情(3)董其昌の酒徳頌から 3.目をこらしても 「熟視 不覩泰山之形」 読み下し文は、「熟視(じゅくし)すれども泰山の形を覩(み)ず」「塾視」:目を凝らして見る。「不覩」:目に入らない。「覩」は「睹」の古字。 「泰山之形」:泰山のすがた 「泰山」と […]
2021-05-22 / 最終更新日時 : 2021-05-21 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 利欲と感情(2)董其昌の酒徳頌から 2.耳をすましても 「静 聴不聞雷霆 之聲」 読み下し文は、「静聴(せいちょう)すれども雷霆(らいてい)の聲を聞かず」「静聴」:静かにじっと聞き入ること。「雷霆之聲」激しい雷の音。*① 現代語にすると、「耳をすましてじっ […]
2021-05-21 / 最終更新日時 : 2021-05-21 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 利欲と感情(1)董其昌の酒徳頌から 1.うっとりと酔う 大臣先生の人物がここから描かれていきます。「兀然而酔豁 爾而醒」 読み下し文は、「兀然(こつぜん)として酔い、豁爾(かつじ)として醒(さ)む」 「兀然」:無知なさま。こころもとないさま。「豁爾」:酔い […]
2021-05-20 / 最終更新日時 : 2021-05-20 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 何も思いわずらうことがない(5)酒徳頌から 5.「画禅室随筆」 今回の部分では、四行目の「奮」から五行目「糟」までが董其昌の書いたものでは抜けていました。そのため、付け加えています。書風を倣って書いていますが、こうして見ると硬さがあるように思えます。 その秘密が、 […]