2022-08-28 / 最終更新日時 : 2022-08-24 タオ 琴線にふれる さっぱりとして欲が無く(4)五言律詩を書く 4.雲が谷を覆い 「回雲覆陰谷 返景照霜梨」 書き下し文は、「回雲 陰谷を覆い 返景 霜梨を照らす」 鑑賞:ここでは「陰」が太く大きく書かれ見応えがあります。下にある「谷」と熟語を 形成しますが、「谷」 […]
2022-08-27 / 最終更新日時 : 2022-08-24 タオ 琴線にふれる さっぱりとして欲が無く(3)五言律詩を書く 3.夕暮れ時の 「倚杖寒山暮 鳴梭秋葉時」 書き下し文は、「杖に倚る 寒山の暮 梭(ひ)に鳴る 寒山の暮」 鑑賞:二行目では「倚」を大きく展開して見せ場をしています。「寒」を 小さく書き「山」はしっかり […]
2022-08-26 / 最終更新日時 : 2022-08-24 タオ 琴線にふれる さっぱりとして欲が無く(2)五言律詩を書く 2.粗末な家が 詩形は五言律詩です。「荊扉帯郊郭 稼穡滿東菑」 語句解説:「荊扉」いばらの扉の粗末な家」。 「郊郭」城郭の外の郊外。 「稼穡」植え付けと刈り入れ。 「東菑」東の田んぼ。 現代語に […]
2022-08-25 / 最終更新日時 : 2022-08-24 タオ 琴線にふれる さっぱりとして欲が無く(1)五言律詩を書く 1.晩に故郷へ帰る 「晩歸故園二首」は俗世を離れ、故郷に帰り無欲な暮らしをしていることを詠んでいます。作者、李頎(りき)は唐の人で、生没年は不詳。開元二十三年(735)の進士。新郷県の尉(警察・軍事等に関する官)となりま […]
2022-08-14 / 最終更新日時 : 2022-08-13 タオ 琴線にふれる 韓鵬に寄す(5)七言絶句を臨書する 5.近くに姑射の山が 「羨爾城頭姑射山」 書き下し文は、「羨む 爾(なんじ)が城頭 姑射の山」 解説:「城頭」 町の近く。 「姑射山」 別名貘姑射山。山西省平陽にある山、仙人が住むと いわれます。『荘子』逍遥遊篇 […]
2022-08-13 / 最終更新日時 : 2022-08-13 タオ 琴線にふれる 韓鵬に寄す(4)七言絶句を臨書する 4.賢明な人へ 「寄書河上神明宰」 書き下し文は、「書を寄す 河上 神明(しんめい)の宰」 解説:「河上」は黄河のほとり。韓鵬の任地を指すが、「河上公」にも かけています。 漢の文帝の時に黄 […]
2022-08-12 / 最終更新日時 : 2022-08-11 タオ 琴線にふれる 韓鵬に寄す(3)七言絶句を臨書する 3.朝の鳥が 「政を行うのに、心中穏やかであれば、全てが自然に治まっていく」と起句で謳い、承句では、「朝看飛鳥暮飛還」 書き下し文は、「朝(あした)に看(み)る飛鳥 暮れに飛び還る」 現代語にすると、「朝、飛んで行った鳥 […]
2022-08-11 / 最終更新日時 : 2022-08-11 タオ 琴線にふれる 韓鵬に寄す(2)七言絶句を臨書する 2.筆者は誰か 筆者は陳鴻寿(1768〜1822)で清、浙江省銭塘の人。字は子恭、号は曼生。西冷八家の一人で詩文書画篆刻をよくしました。 西冷八家とは、「西冷四家とやや後の陳鴻寿、銭松、陳予鐘、趙之深を加えた八名を言う。 […]
2022-08-10 / 最終更新日時 : 2022-08-10 タオ 琴線にふれる 韓鵬に寄す(政治を行うのに)(1)七言絶句を臨書する 1.政を行うのに 李頎(りき)作の七言絶句は「寄韓鵬」と題されて、政を心穏やかに行なっている「君」を称えています。 題の「寄韓鵬」は遠くにいる韓鵬に手紙を送るの意味です。「韓鵬」は山西省臨分県付近の県令を務めたようですが […]
2022-03-31 / 最終更新日時 : 2022-03-29 タオ 琴線にふれる 江南の春・杜牧(4)漢詩を書く 4.春雨の中にけぶる 終句「多少樓䑓煙雨中」 書き下し文は、「多少の楼台煙雨の中」 「多少」多くの「楼台」楼閣「煙雨」けぶるように降る雨。きりさめ。 現代語にすると、多くの楼閣がけぶるように降る雨の中に建っています。 鑑 […]