2020-04-25 / 最終更新日時 : 2023-06-18 タオ 書の心 一読の価値あり、孫過庭「書譜」(5) 5.学は乃ち少にして勉むべし 読み下し文:学の規矩を成すは、老は少に如かず。 思は即ち老いていよいよ妙なるも、 学は乃ち少くして勉む可し。 出典:「書譜」孫過庭 […]
2020-04-24 / 最終更新日時 : 2020-04-24 タオ 書の心 一読の価値あり、孫過庭「書譜」(4) 4.天地の心に本づく 読み下し文:「豈に情の動きて言に形(あら)わるるは、風騒の意に取会し、陽に舒び陰に惨むは、天地の心に本付くものなるを知らんや。」 出典:「書譜」孫過庭 […]
2020-04-23 / 最終更新日時 : 2020-04-23 タオ 書の心 一読の価値あり、孫過庭「書譜」(3) 3. 妙は神仙に擬する 一行目の六字目から原文:詎若功宣禮 楽。妙擬神仙。猶セン埴之罔窮。 與工鑢而並運。好異尚奇之 士翫體勢之多方。窮微測妙 之夫得推移之奥跡。大意:「まして書は人間教育の根本であるし、 […]
2020-04-22 / 最終更新日時 : 2020-04-22 タオ 書の心 一読の価値あり、孫過庭「書譜」(2) 2.心手雙暢(しんしゅそうちょう) 原文:「或重若崩雲。或 軽如蝉翼。導之則泉注。頓之 則山安。繊々乎似初月之出 天涯落々乎猶衆星之列河 漢同自然之妙有。非力運之 能成。信可謂智巧兼優。心 […]
2020-04-21 / 最終更新日時 : 2020-04-22 タオ 書の心 一読の価値あり、孫過庭「書譜」(1) 文質彬彬 孫過庭の「書譜」の原本は現在、台北の故宮博物館に所蔵されています。書風は王羲之の伝統を受け継ぐ、優れた書論です。孫過庭の生没年は不詳ですが、唐代に活躍したと考えられています。 特徴は駢儷文(べんれいぶん)という […]
2020-04-20 / 最終更新日時 : 2020-04-20 タオ 書の心 ダイナミックな王羲之、喪乱帖(5) 5.晩年の完成された書 最後の四行は「得示帖」(とくじじょう)と冒頭の二文字から呼ばれています。原文「得示 知足下(猶)未佳。耿々 吾亦劣々。明日出乃行。 不欲触霧故也。遅散。王羲之頓首。」 日本語訳:「お送りした意 […]
2020-04-19 / 最終更新日時 : 2020-04-19 タオ 書の心 ダイナミックな王羲之、喪乱帖(4) 4.二謝帖も同じ時代に書かれた 喪乱帖は三つの尺牘の総称で、上記の五行は、一行ずつの断簡「二謝帖」です。「一行目の『良不』の左には、梁時代の武帝のもとで内府の書跡を鑑定した姚懐珍(ようかいちん)の署名の一部が見られること […]
2020-04-18 / 最終更新日時 : 2020-04-19 タオ 書の心 ダイナミックな王羲之、喪乱帖(3) 3. 哀しみは最高潮 最後の部分は、哀しみが最高潮に達しているかのような書き振りです。始まりのところは、慎み深く書かれていましたが、中ほどでは、気持ちが高まりました。後半に至り、感情の高揚を隠すこともせず、筆に任せて情感 […]
2020-04-17 / 最終更新日時 : 2020-04-19 タオ 書の心 ダイナミックな王羲之、喪乱帖(2) 2,感情にあふれる筆致 次第に感情が高まり、あふれていく様を書で表すとこのようになるということがわかる尺牘です。 原文は「痛貫心肝。痛常奈何奈何。雖即脩復。 未獲奔馳。哀毒益深。奈何」釈文:「痛 心肝を貫く。痛 当にいか […]
2020-04-16 / 最終更新日時 : 2020-04-19 タオ 書の心 ダイナミックな王羲之、喪乱帖(1) 1.誰かお怒りですか?喪乱帖 「喪乱帖」は王義之の真跡ではなく、唐の時代に作られた双鉤填墨によるものです。双鉤填墨とは、輪郭を敷き写して墨で充填するように細密に、原本を再現していく技法で、自筆を思わせるほどの出来栄えです […]