2024-02-25 / 最終更新日時 : 2024-02-25 タオ 古筆の美しさ 『張季明帖』を臨書して(4)米芾行書三帖から 4.その次は 釈文:「其 次賀八帖 餘非合書」 書き下し文は「其の次は賀八帖 餘は合書に非ざるなり。」 鑑賞:「其」左の空間への働きかけは終画に向けて下部を広げて、「次」を包むようにする。「賀」は逆に上部を大きくして力強 […]
2024-02-24 / 最終更新日時 : 2024-02-25 タオ 古筆の美しさ 『張季明帖』を臨書して(3)米芾行書三帖から 3.長史が第一 釈文:「長史世 間第一帖也」 書き下し文は「長史が世間の第一帖なり」 鑑賞:ここは米芾の特徴である右上がりの文字が連なる。「長」と「史」は同じく右に傾いているが、向きの変化で動きを出す。「世」の横画は思い […]
2024-02-23 / 最終更新日時 : 2024-02-23 タオ 古筆の美しさ 『張季明帖』を臨書して(2)米芾行書三帖から 2.気力また 釈文:「気力復何如也。真行相間。」 書き下し文は「気力復た如何なるやと。真行相間(まじ)わり。」 鑑賞:「気力復何如也」この帖の特徴といえる箇所。連綿の草書で一気に書き上げる。一連の中に文字の大小、広狭、細 […]
2024-02-22 / 最終更新日時 : 2024-02-23 タオ 古筆の美しさ 『張季明帖』を臨書して(1)米芾行書三帖から 1.張季明帖とは 行書三帖は『張季明帖』『李太師帖』『叔カイ帖』から成る。『張季明帖』米芾自身が張旭(ちょうきょく)の秋深帖を入手して、その書が張旭の最高傑作であると自慢したものである。連綿草に特徴があり、王献之の学習の […]
2023-12-31 / 最終更新日時 : 2023-12-31 タオ 人生を楽しむ 故郷に帰り恬淡な暮らしを(4)李頎の詩より 4.心が安らかで 釈文:「澹泊眞吾事 清風別自茲」書き下し文は「澹泊 真に吾が事 清風 別に自ずから茲(しげ)し」 鑑賞:「澹泊」あっさりして無欲。「清風」清らかな風。「別自茲」自ずから特別に多い。 現代語にすると「心が […]
2023-12-30 / 最終更新日時 : 2023-12-30 タオ 人生を楽しむ 故郷に帰り恬淡な暮らしを(3)李頎の詩より 3.雲は谷をめぐり 釈文:「回雲覆陰谷 返景照霜梨」書き下し文は「回雲 陰谷を覆い 返景 霜梨を照らす」 鑑賞:「回雲」めぐる雲。「回」を「廻」に作るテキストもある。「返景」は夕陽。「照霜梨」霜にうたれて紅くなった梨の葉 […]
2023-12-29 / 最終更新日時 : 2023-12-30 タオ 人生を楽しむ 故郷に帰り恬淡な暮らしを(2)李頎の詩より 2.夕暮れ時 釈文:「倚杖寒山暮 鳴梭秋葉時」書き下し文は「杖に倚る 寒山の暮 梭に鳴る 秋葉の時」 鑑賞:「寒山暮」夕暮れ時の寒々とした山。「鳴梭」機(はた)織りで、よこ糸を巻いた管を入れて、たて糸の中をくぐらせる、小 […]
2023-12-28 / 最終更新日時 : 2023-12-30 タオ 人生を楽しむ 故郷に帰り恬淡な暮らしを(1)李頎の詩より 1.粗末な小屋が 釈文:「荊扉帯郊郭 稼穡東菑」書き下し文は「荊扉(けいひ)郊郭に帯び 稼穡 東菑に満つ」 鑑賞:詩形は五言律詩。作者の李頎(りき)は唐の人。開元二十三年(735)の進士。新郷県の尉だった。俗世を糸井、仙 […]
2023-12-27 / 最終更新日時 : 2023-12-27 タオ 人生を楽しむ 昔からの友を訪ねて田舎の家へ(4)孟浩然の詩から 4.重陽の節句には 釈文:待到重陽日 還来就菊花」書き下し文は「重陽の日に到るを待ちて 環た来たりて菊花に就かん」 現代語にすると「重陽の節句の日になったら、またやってきて菊の花を見たいものだな」 鑑賞:「重陽日」陰暦九 […]
2023-12-26 / 最終更新日時 : 2023-12-26 タオ 人生を楽しむ 昔からの家を訪ねて田舎の家へ(3)孟浩然の詩から 3.庭先の広い 釈文:「開筵面場圃 把酒話桑麻」書き下し文は「筵(むしろ)を開きて場圃に面し 酒を把りて桑麻を話す」 鑑賞:「場圃」「場」は穀物を脱穀する所。「圃」は野菜畑。秋になると野菜畑を脱穀場にする。「話桑麻」桑や […]