2023-02-02 / 最終更新日時 : 2023-02-02 タオ 国宝の書 金沢本万葉集巻ニ(3)国宝を臨書して 3.鏡王女がこたえて 鏡王女が天皇の御歌にこたえた歌一首釈文:「鏡王女奉和御歌一首 秋山之樹下隠逝水乃吾許曽益目御念従者」 鑑賞:この前に天智天皇が贈られた御歌にこたえたものであ る。一行めは「鏡」を大きく書き […]
2023-02-01 / 最終更新日時 : 2023-01-30 タオ 国宝の書 金沢本万葉集巻二(2)国宝を臨書して 2.筆跡は 筆跡は、平安後期に管弦と和歌に優れた才能を発揮した源俊頼と考えられていたが、近年の研究によって今日では藤原定信の筆跡と考えられる。 定信は、能書で三蹟の一人、藤原行成にはじまる第五代に当たる。康治元年の近衛天 […]
2023-01-31 / 最終更新日時 : 2023-01-30 タオ 国宝の書 金沢本万葉集巻ニ(1)国宝を臨書して 1.金沢本とは 金沢藩主前田家に伝来したことにちなみ、この名で呼ばれる昨年国宝に指定された古筆である。三の丸尚蔵館に所蔵されている『万葉集』巻第二である。 伝来については、宝永四年(1707)仲春、第五代藩主綱紀が記して […]
2023-01-30 / 最終更新日時 : 2023-01-28 タオ 国宝の書 元永本古今集を臨書して(5)春歌上から 5.いろもかも 釈文:「色も香もおなじ昔にさくらめど 年ふる人ぞあらたまりける」 選字は、「以呂毛香无於奈無可し にさくらめとヽ 志ふる人所あらた ま利介る」 […]
2023-01-29 / 最終更新日時 : 2023-01-28 タオ 国宝の書 元永本古今集を臨書して(4)春歌上から 4.桜の花の 詞書が、「桜の花のもとにて、年の老いぬる事を嘆きてよめる 友則」 選字は、「さくらの花能无とにてとしの お意ぬることを那け支て 友則」 鑑賞 […]
2023-01-28 / 最終更新日時 : 2023-01-28 タオ 国宝の書 元永本古今集を臨書して(3)春歌上から 3.素性法師の歌 釈文:「見わたせば 柳桜をこきまぜて 宮こぞ春の錦なりける」 選字は「美わ多世八柳桜を古支末勢て 見やこ曽は留の耳し支な 李介流」 鑑賞:『元永本古今集』は漢字とかなとの調和が美しいこ […]
2023-01-27 / 最終更新日時 : 2023-01-28 タオ 国宝の書 元永本古今集を臨書して(2)春歌上から 2.料紙は 料紙は、紫、赤、緑、黄、茶、白などの色を染めた地に、唐草、七宝、菱文、亀甲などの型文様を雲母で刷り出したり、摩擦によって文様を表す空摺の技法を用いた日本製の唐紙である。 裏面も金銀の切箔や砂子などがまかれ華麗 […]
2023-01-26 / 最終更新日時 : 2023-01-26 タオ 国宝の書 元永本古今集を臨書して(1)春歌上から 1.元永本とは 平安時代の王朝貴族にとって、欠かすことのできない教養が和歌と書であった。特に『古今和歌集』は最初の勅撰和歌集として重視され、能書によって数多く書写された。 『元永本』は仮名序と二十巻全てが完全に揃ったもの […]
2022-12-07 / 最終更新日時 : 2022-12-05 タオ 国宝の書 喪乱帖(5)王羲之の尺牘 5.太宗皇帝は 各地から残らず集められ表装した王羲之の書は。二千二百九十紙、十三帙百二十八巻でした。 太宗皇帝の王羲之への情熱はとどまることを知らず、晋時代の歴史書を編纂させた時、王羲之の伝記を自ら執筆し、「蘭亭序」は崩 […]
2022-12-06 / 最終更新日時 : 2022-12-05 タオ 国宝の書 喪乱帖(4)王羲之の尺牘 4.決定づけた人物 梁の武帝も王書を愛し、天下に散在した書籍を収集させ、書籍一万五千紙を得ましたが、損傷したものもありました。そこで天覧年間(502〜519)朱异、徐僧権たちに命じて等級別の分類と題せんをつけて整理し、お […]