2021-01-09 / 最終更新日時 : 2021-01-06 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 奮い立って飛び上がると(4)荘子を書く 4.南の果ての海 「南冥者 天池也」 読み下し文は、「南冥とは天池なり」 現代語に訳すと「南の果ての海とはいうのは、天の池です。」余談ですが、「者」を「は」と日本語で読むことと、仮名を書く時に変体かなとして「者」を「 […]
2021-01-08 / 最終更新日時 : 2021-01-06 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 奮い立って飛び上がると(3)荘子を書く 3.海がうごくとき 「海運則 将徒於南 冥」読み下し文は、「海の運くとき即ち将に南冥にうつらんとす。」 「海の運くとき」とは、『釈文』によると「運は転なり」とあり、嵐で海が荒れることです。また、他には「海動けば必ず […]
2021-01-07 / 最終更新日時 : 2021-01-05 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 奮い立って飛び上がると(2)荘子を書く 2.その翼は 内容は、「途方もなく大きな鵬がふるいたって飛び上がると、 その翼はあたかも大空に広がった雲のようです。」 「垂天の雲」という絵画的な表現が印象的です。漢字は、意味がありその表している事柄には広がりが […]
2021-01-06 / 最終更新日時 : 2021-01-05 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 奮い立って飛び上がると(1)荘子を書く 1.奮い立つ鳥 躍動感が感じられるところです。鳥は鵬となってから、また動き出します。 「怒而飛其 翼若垂 天之雲是 也」 読み下し文は、「怒して飛べば、その翼は垂天の若し。」「怒」は、「努」の意味であり、「勉」 […]
2021-01-05 / 最終更新日時 : 2020-12-24 タオ とらわれのない境地に遊ぶ とらわれのない自由な境地に遊ぶ(5)荘子を書く 5.鯤と鵬 ここまで、ついてこられたでしょうか。 北の果ての海に魚がいて、名を鯤と言った。その大きさは何千里もありとてつもない大きさです。それが、何の前触れもなく突然に鳥となる。その名は鵬といい、その大きさは計り知れない […]
2021-01-04 / 最終更新日時 : 2020-12-24 タオ とらわれのない境地に遊ぶ とらわれのない自由な境地に遊ぶ(4)荘子を書く 4.鵬とは何か 現代語にすると、 「ある時、突如として魚が鳥に変わった。 その名は鵬という。 鵬の背中は、いったい何千里あるか 見当もつかないほどだ。」 「鵬」とは「鳳」のことで、太平の世に現れる瑞鳥と言われていま […]
2021-01-03 / 最終更新日時 : 2020-12-24 タオ とらわれのない境地に遊ぶ とらわれのない自由な境地に遊ぶ(3)荘子を書く 3.ある時、鳥になった 続きを書いていきます。 「化而為鵬、鵬之背、不知天幾千里也」 読み下し文は、「化して鳥と為るや、その名を鵬と為す。鵬の背、其の幾千里為るかを知らず。」 ちなみに、「而」は助字で訓読では読まない場合 […]
2021-01-02 / 最終更新日時 : 2020-12-24 タオ とらわれのない境地に遊ぶ とらわれのない自由な境地に遊ぶ(2)荘子を書く 2.北の果てに 意味は、「北の果ての海に魚がいる。 その名は鯤。 鯤の大きさは計り知れない。」 「鯤」とは、「魚の子」と『璽雅』にあります。ごく小さいもので、大きなものを表そうとしているところに妙味がある […]
2021-01-01 / 最終更新日時 : 2020-12-24 タオ とらわれのない境地に遊ぶ とらわれのない自由な境地に遊ぶ(1)荘子を書く 1.北冥に魚あり 今回から『荘子』を描いていこうと思います。『荘子』に出会ったのは、学生時代です。その伸びやかな思想に空を舞うような爽快感を覚えたことが思い出されます。 荘子は老子とともに称される道家の思想家です。現行本 […]