とらわれのない自由な境地に遊ぶ(4)荘子を書く

4.鵬とは何か

現代語にすると、
 「ある時、突如として魚が鳥に変わった。
  その名は鵬という。
  鵬の背中は、いったい何千里あるか
  見当もつかないほどだ。」

「鵬」とは「鳳」のことで、太平の世に現れる瑞鳥と言われています。「鳳」の古語として、かつて使われていたのが「鵬」です。偏の「朋」部は、もともと「おおとり」の象形であり、作りに「鳥」を加えておおとりの意味を表しています。

 参考文献:荘子 金谷治訳注 岩波書店