とらわれのない自由な境地に遊ぶ(5)荘子を書く

5.鯤と鵬

ここまで、ついてこられたでしょうか。

北の果ての海に魚がいて、名を鯤と言った。その大きさは何千里もありとてつもない大きさです。それが、何の前触れもなく突然に鳥となる。その名は鵬といい、その大きさは計り知れないほど大きいのです。

これが、ここまでのあらすじです。

お気づきになったと思いますが、これは寓話です。荘子は、寓話をもとに話を始めていきます。それは、なぜかというと、私たちは知識や経験を重ね、体も頭も硬くなっています。それを少し解きほぐして、ゆるめてみましょうということです。
 

これからどんなことになるのか楽しみになってきましたか。さらに先を書き進めることとしましょう。

 参考文献:荘子 金谷治訳注 岩波書店