2021-01-29 / 最終更新日時 : 2021-01-22 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 鳳が翼を広げるとき(4)荘子を書く 4.今こそ南へ 「而後乃今 将圖南」 読み下し文は、「而る後乃今や将に南を圖(はか)らんとす。」意味は、今こそ南方を目ざそうとする。 「圖」は「図」の旧字で、はかるの意です。前回、「何物にもさえぎられず」という文言は […]
2021-01-28 / 最終更新日時 : 2021-01-22 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 鳳が翼を広げるとき(3)荘子を書く 3.鳳は風に乗る 「而後乃今培風、背 負青天而莫之 夭閼者」 読み下し文は、「而る後の今や風に培(の)り、背に青天を負いて、これを夭閼(ようあつ)する者なし。」「夭閼」とは、ふさぎとどめること。 意味は、「その上で […]
2021-01-27 / 最終更新日時 : 2021-01-22 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 鳳が翼を広げるとき(2)荘子を書く 2.九万里も上って 「故九万里 則風斯在下矣」 読み下し文は「故に九万里にして風すなわち下に在り」意味は、そこで九万里も上ってようやく十分な風が集まるのです。 鳳が翼を広げようとするには、大きな空間が必要でそのために […]
2021-01-26 / 最終更新日時 : 2021-01-22 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 鳳が翼を広げるとき(1)荘子を書く 1.風の集まりが十分でなければ 「風之積也不厚、 則其負大翼也 無力」 読み下し文は、「風の積むや厚からざれば、即ち其の大翼を負するや力なし。」内容は、(水と同じように)風の集まり方がじゅうぶん多くなければ、そこに […]
2021-01-25 / 最終更新日時 : 2021-01-17 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 鳳が下界を見ると(5)荘子を書く 5.『荘子』の書『荘子』の書は三十三篇、その内容は内篇七篇、外篇十五篇、雑篇十一篇に分かれています。この形は四世紀の晋の郭象(かくしょう)によって定まりました。 『史記』の記載では、十余万語とだけ記されているが、今日の『 […]
2021-01-24 / 最終更新日時 : 2021-01-17 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 鳳が下界を見ると(4)荘子を書く 4.水と舟の関係 「水浅而舟大也」 読み下すと、「水浅くして舟大なればなり」たまっている水は浅いのに、舟は大きいからです。 大きな舟を浮かべるためには、水の深さが必要です。それが道理でしょう。容易にわかることをあげ、次 […]
2021-01-23 / 最終更新日時 : 2021-01-17 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 鳳が下界を見ると(3)荘子を書く 3.杯の水をでこぼこの床に 「覆杯 水於坳堂之上則 芥為之舟置杯焉 則膠」 読み下すと、「杯水を坳堂(ようどう)の上に覆せば、即ち芥これが舟とならんも、杯を焉(ここ)に置かば即ち膠(着)せん。」 「坳堂」とは […]
2021-01-22 / 最終更新日時 : 2021-01-17 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 鳳が下界を見ると(2)荘子を書く 2.大きな船を浮かべるには 「且其水之 積也不厚則其負 大舟也無力」 読み下し文は、「且其れ水の積むや厚からざれば、即ち其の大舟を負(載)する力なし。」 「そもそも水のたまっている量が十分に深くなければ、そこに大 […]
2021-01-21 / 最終更新日時 : 2021-01-17 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 鳳が下界を見ると(1)荘子を書く 1.鳳が見ているものは これからは、鳳の様子が語られます。 「其視下也亦若是 則已矣」 読み下し文は、「其の下を視るや、亦た是くの若くならんのみ。」ここで「已」は助字で意味はのみ、文末に置かれて、断定や強意・限定の語 […]
2021-01-20 / 最終更新日時 : 2021-01-15 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 天の蒼蒼たる(5)荘子を書く 5.今、荘子を書くのは とらわれのない自由な世界とはどういうものでしょうか。「荘子においてめざされたものは、この人間社会の束縛から解放された絶対的な精神の自由であり、自然と冥合した魂の安らぎであった。」*①「荘子」は逍遙 […]