2020-12-23 / 最終更新日時 : 2020-12-12 タオ 思慕の情 菖蒲は邪気を払うので(3)建礼門院右京大夫集 3.時忠の詠んだ歌 中宮のお健やかに歳を重ねられることを祈願して、 「君が代に ひきくらぶれば あやめ草 ながしてふ根も あかずぞありける」 用字は「君可よに飛き久ら布れ盤あや免 く佐那可して婦年毛阿可春所 […]
2020-12-22 / 最終更新日時 : 2020-12-12 タオ 思慕の情 菖蒲は邪気を払うので(2)建礼門院右京大夫集 2.時忠よりの薬玉 「五月五日、宮の権大夫時忠のもとより、薬玉まきたるはこのふたに、菖蒲の薄様しきて,おなじ薄葉に書きて、なべてならずながき根をまゐらせて」 用字を「五月五日宮の権大夫時忠のもとよ利 薬玉ま起多る盤 […]
2020-12-21 / 最終更新日時 : 2020-12-12 タオ 思慕の情 菖蒲は邪気を払うので(1)建礼門院右京大夫集 1.五月五日は 五月五日は五節句の一つで菖蒲の日ともあやめの日とも言われます。古くから、菖蒲は邪気を払うとされ、宮中では内薬司と典薬寮から献上されました。かつては、菖蒲は「あやめ」とも呼ばれていましたが、アヤメ科のアヤメ […]
2020-12-20 / 最終更新日時 : 2020-12-07 タオ 思慕の情 亡き父の筆跡を見て(5)建礼門院右京大夫集 5.風まぜにふる 「風まぜにふる」の用例は他にもあります。 「風まぜに雪は降りつつしかすがに 霞たなびき春はきにけり」 (新古今和歌集 春 読みひと知らず) また、枕草子にも 「・・橘の葉の濃く青きに花のいと白 […]
2020-12-19 / 最終更新日時 : 2020-12-07 タオ 思慕の情 亡き父の筆跡を見て(4)建礼門院右京大夫集 4.花橘かおる 雨が上がる頃に香ってきた花橘に一首詠んだ歌が、 「たちばなの 花こそいとど かをるなれ 風まぜにふる 雨のゆふぐれ」 用字を「堂地者奈能花こ處い登ヽかを流奈 れ可勢ませ耳婦るあ免のゆ布 具 […]
2020-12-18 / 最終更新日時 : 2020-12-07 タオ 思慕の情 亡き父の筆跡を見て(3)建礼門院右京大夫集 3.都では初鳴きを待っているのに・・ 四月の頃、親しい人とともに山里に出かけた時、ほととぎすが鳴いていたので詠んだ歌が、 「みやこひと まつらむものを ほととぎす 鳴きふるしつる みやまべの里」 用字は、「みや […]
2020-12-17 / 最終更新日時 : 2020-12-07 タオ 思慕の情 亡き父の筆跡を見て(2)建礼門院右京大夫集 2.水ぐきの跡 亡き父の筆跡を偲んで読んだ歌が、 「めぐりきて 見るにたもとをぬらすかな 絵島にとめし 水ぐきの跡」 用字は、「め久理き弖見流璽多毛度を 努羅す可奈ゑじまに登免 しみ徒久起のあと」 […]
2020-12-16 / 最終更新日時 : 2020-12-07 タオ 思慕の情 亡き父の筆跡を見て(1)建礼門院右京大夫集 1.作者の父は能書家 作者の父、世尊寺伊行は能書家で知られ、三蹟の一人藤原行成の六代の後裔にあたります。その父が画讃などを書いた絵が、回り回って見る機会があった時のお話です。 「太皇太后宮より、おもしろき絵どもを、中宮 […]
2020-12-15 / 最終更新日時 : 2020-12-03 タオ 思慕の情 住吉詣でをしたあの人から(5)建礼門院右京大夫集 5.忘れ草はあなたのお心 作者は、秋だったので、紅葉(表と裏が共に赤色)の紙でお返しします。 「住の江の草をば人の心にて 我ぞかひなき 身をうらみぬる」 用字を「数三農江の九散を八人乃こゝ露二 弖わ連楚可ひ那支 […]
2020-12-14 / 最終更新日時 : 2020-12-03 タオ 思慕の情 住吉詣でをしたあの人から(4)建礼門院右京大夫集 4.女心を揺さぶる巧みな歌 平資盛の歌をもう一度よくみてみましょう。この歌は、次の古今集の紀貫之に依拠しています。 「みち知らば摘みにもゆかむ 住江の きしに生ふてふ恋忘れ草」 こんなにも恋が苦しいなら、忘れ草で恋を […]