2021-12-02 / 最終更新日時 : 2021-12-01 タオ 思慕の情 隆信との歌のやりとり(2)建礼門院右京大夫集から 2.あの人のことをなぜ 「心強くて過ぎしをこの思ひのほかなることを、はやいとよう聞きけり。さて、そのよしほのめかして」 選字は、「こヽ路 徒よくて須きしをこ能思ひのほ可 な流こと越者やい登よう記ヽ希里 […]
2021-12-01 / 最終更新日時 : 2021-12-01 タオ 思慕の情 隆信との歌のやりとり(1)建礼門院右京大夫集から 1.気のない歌の返しなど 建礼門院右京大夫は、思いもよらないところで、言い寄られ、相手にする気などなくおりましたが、歌を寄越してまいります。 「そぞろきぐさなりしをついでにて、まことしく申しわたりしかど、『よのつねのあ […]
2021-11-15 / 最終更新日時 : 2021-11-15 タオ 思慕の情 思いもしなかった所で言い寄られて(6)建礼門院右京大夫集を書く 6.あなただけですよ 予想だにしなかった隆信に思われて、つれない歌を返したら、再び歌を返してきました。その歌が 「君にのみ わきて心の よる波は あまの磯屋に 立ちもとまらず」 選字は、「支み爾の見わきてこ […]
2021-11-14 / 最終更新日時 : 2021-11-11 タオ 思慕の情 思いもしなかった所で言い寄られて(5)建礼門院右京大夫集を書く 5.あなたが心を寄せている方は 返し歌の二首のうちのもう一首が、 「もしほくむ あまの袖にぞ 沖つ波 心をよせて くだくとはみし」 選字は、「裳しほ久無あ満の處て爾曽沖つ波 こ路をよ勢弖具多供と者見志」 歌意は […]
2021-11-13 / 最終更新日時 : 2021-11-11 タオ 思慕の情 思いもしなかった所で言い寄られて(4)建礼門院右京大夫集を書く 4.どなたのお話かしら 思ってもみなかった場所で、色好みと評判の男に歌を贈られ、突っぱねる作者の返し歌です。 「と申したりしかへし 思ひわかで なにとなぎさの 波ならば ぬるらむ袖の ゆゑもあらじを」 選字は、「 […]
2021-11-12 / 最終更新日時 : 2021-11-11 タオ 思慕の情 思いもしなかった所で言い寄られて(3)建礼門院右京大夫集を書く 3.あなたへ寄せる思いは 月がかすんで私の様子がわからなかったでしょう、とことづけてよこした歌です。 「思ひわく かたもなぎさに よる波の いとかく袖を ぬらすへしやは」 選字は、「お无ひ王久か多毛那きさ爾夜る波の […]
2021-11-11 / 最終更新日時 : 2021-11-08 タオ 思慕の情 思いもしなかった所で言い寄られて(2)建礼門院右京大夫集を書く 2.人づてによこしたものは 尼僧と親密に語り合っていると誰からかわからない書付とともに、 「頃はうづきの十日なりけるに、『月のひかりもほのぼのにて、けしき見えじ』などいひて、人につたへて、その男はなにがしの宰相中将とぞ。 […]
2021-11-10 / 最終更新日時 : 2021-11-08 タオ 思慕の情 思いもしなかった所で言い寄られて(1)建礼門院右京大夫集を書く 1.隆信という人は ここで新たな登場人物が現れます。思いもしなかった所である人からお誘いを受けますが、作者は全く動じません。 「そのかみ、思ひかけぬところにて、よ人よりも色好むと聞く人、よしある尼と物語りしつつ、夜もふけ […]
2021-11-09 / 最終更新日時 : 2021-11-07 タオ 思慕の情 しのぶ恋の始まりは、資盛への思い(5)建礼門院右京大夫集を書いて 5.恋に苦しんでいる私は つらい恋にどっぷりつかってしまったような作者にはこれから先のことは考えられなくなってしまいます。 「いくよしも あらじと思ふ かたにのみ なぐさむれども なほぞかなしき」 選字は、「い具夜しも […]
2021-11-08 / 最終更新日時 : 2021-11-07 タオ 思慕の情 しのぶ恋の始まりは、資盛への思い(4)建礼門院右京大夫集を書いて 4.恋の路には 人の目を忍んで恋する作者には、知られたらどうしようという気持ちがありました。 「恋路には まよひいらじと 思ひしを うき契りにも ひかれぬるかな」 選字は、「こ悲ちに者ま夜日いらし登思ひ 志 […]