2023-07-14 / 最終更新日時 : 2023-07-14 タオ 思慕の情 天の河にかささぎが翼を並べて(2)建礼門院右京大夫集から 2.岩の枕は 釈文:「七夕の 岩の枕は こよひこそ 涙かからぬ 絶え間なるらめ」 選字は「七夕のい盤能枕者こよ飛故曽奈三多 閑ヽ羅ぬ多え満奈るら免」 鑑賞:「岩の枕」天の河原の岩の上でひそかに逢うことをいう。底本『九州大 […]
2023-07-13 / 最終更新日時 : 2023-07-13 タオ 思慕の情 天の河にかささぎが翼を並べて(1)建礼門院右京大夫集から 1.あわれと思って 釈文:「あはれとや 思ひもすると 七夕に 身のなげきをも 愁へつるかな」 選字は「あ盤れとや思ひも春流と七夕尓み農 那希支遠毛愁へ徒る可奈」 歌意は「私の身の上をあわれと思ってくれるかと、織女星に私の […]
2023-07-12 / 最終更新日時 : 2023-07-12 タオ 思慕の情 彦星と織女が出逢ふ・六首〜十二首を書いて(7)建礼門院右京大夫集より 7.次の逢瀬まで 釈文:「年をまたぬ 袖だにぬれし しののめに 思ひこそやれ天の羽衣」 選字は「度志をまたぬ袖多耳努れ志ヽ農の免二 於も日こ楚や連天の羽衣」 歌意は「一年を経ないでも逢うことができた私でさえ、別れに東の空 […]
2023-07-11 / 最終更新日時 : 2023-07-11 タオ 思慕の情 彦星と織女が出逢ふ・六首〜十二首を書いて(6)建礼門院右京大夫集より 6.彦星であれば 釈文:「彦星の 行合の空を ながめても 待つこともなき われぞかなしき」 選字は「彦星の行合乃空を那可免て裳待つ 許と毛奈記王れ處可難し支」 鑑賞:彦星を待つ織女は、一年経てばまた逢うことができるけれど […]
2023-07-10 / 最終更新日時 : 2023-07-10 タオ 思慕の情 彦星と織女が出逢ふ・六首〜十二首を書いて(5)建礼門院右京大夫集より 5.織女に衣をお貸ししよう 釈文:「人かずに けふはかさまし からごろも 涙にくちぬ 袂なりせば」 選字は「飛登可須耳介婦者可佐万志からこ 楼も奈美多二供ちぬ多毛度な里せ八」 鑑賞:「人かず」一人前の人として数えられるこ […]
2023-07-09 / 最終更新日時 : 2023-07-10 タオ 思慕の情 彦星と織女が出逢ふ・六首〜十二首を書いて(4)建礼門院右京大夫集より 4.いもの葉におりた露は なんともおもむきのある習わし、とりわけ書を嗜む方には。釈文:「おしなべて 草叢ごとに 置く露の いもの葉しもの けふにあふらむ」 選字は「おし難遍て久佐無らこ登爾 於具露のいも能葉しも乃けふ爾あ […]
2023-07-08 / 最終更新日時 : 2023-07-10 タオ 思慕の情 彦星と織女が出逢ふ・六首〜十二首を書いて(3)建礼門院右京大夫集より 3.五色の麻糸が 釈文:「世ヽ経とも 絶えむものかは 七夕に 麻ひく糸の ながき契りは」 選字は「世ヽ布登毛絶えむもの可は七夕二 阿さ飛久いと能那可支遅記り盤」 鑑賞:「麻ひく糸」は乞巧奠(キカウデン)の供物で五色の糸。 […]
2023-07-07 / 最終更新日時 : 2023-07-10 タオ 思慕の情 彦星と織女が出逢ふ・六首〜十二首を書いて(2)建礼門院右京大夫集より 2.二つの星影を写して 釈文:きかばやな ふたつの星の 物語り たらひの水に うつらましかば」 選字は「記可者や奈婦多川の星農茂の可多里 堂羅ひの水耳う徒らま志か盤」 鑑賞:今宵は七夕。たらいに水を汲んで空を写してみまし […]
2023-07-06 / 最終更新日時 : 2023-07-10 タオ 思慕の情 彦星と織女が出逢ふ・六首〜十二首を書いて(1)建礼門院右京大夫集より 1.天の河を漕いで 釈文:「天の河 漕ぎはなれゆく 舟の中の あかぬ涙の 色をしぞ思ふ」 選字は「天の河こきは奈連遊久舟能中の あ駕ぬ涙乃い路をし曽思不」 鑑賞:「あかぬ涙の色」は悲しみのあまり血のような涙を流すことから […]
2023-07-05 / 最終更新日時 : 2023-07-03 タオ 思慕の情 七夕の日にちなみ五十一首を(6)建礼門院右京大夫集から 6.よそごととは思えず 釈文:「さまざまに 思ひやりつつ よそながら ながめかねぬる 星合の空」 選字は「沙万ヽヽ爾於も日や利つヽよ處な可ら 難可免可年ぬ流星合の空」 鑑賞:「よそながらながめかねぬる」は作者 […]