2021-09-04 / 最終更新日時 : 2021-09-02 タオ 思慕の情 資盛のあの時のおもかげ(4)建礼門院右京大夫集を書いて 4.それにひきかえ私の姿は 選字は、「かれ乃ヽ於利 裳能の可里記努万は多のきぬ无ら 佐支のおり裳乃指貫き弖多ヽひ 支阿希てい里きた利し人のお もかげ王可あ里佐ま耳盤に春」 「枯野の織物」 […]
2021-09-03 / 最終更新日時 : 2021-09-02 タオ 思慕の情 資盛のあの時のおもかげ(3)建礼門院右京大夫集を書いて 3.枯野の狩衣 雪が深く降りつもり、このような日に訪れる人があると趣が深いでしょうに、などと思いにふけっているときに、 釈文:「枯野の織物の狩衣、蘇芳の衣、紫の織物の指貫きて、ただひきあけていりきたりし人のおもかげ、わが […]
2021-09-02 / 最終更新日時 : 2021-09-02 タオ 思慕の情 資盛のあの時のおもかげ(2)建礼門院右京大夫集を書いて 2.雪の中、道も見えず 選字は、「遊きの布か久ふ利徒毛り多利しあ志 多佐と爾弖阿連多流庭乎見いた して遣布こむ人越とな可免 徒ヽう須やな支の衣紅梅のう春き ぬ那と支てゐ多利し二」 行頭を […]
2021-09-01 / 最終更新日時 : 2021-08-30 タオ 思慕の情 資盛のあの時のおもかげ(1)建礼門院右京大夫集を書いて 1.雪の降りつもった朝 建礼門院右京大夫が、忘れがたく思いだすある日のシーンから語られます。それは、雪が多く積もった朝のことでした。 釈文「雪の深くつもりたりしあした、里にてあれたる庭を見いだして、『けふこむ人を』と […]
2021-08-15 / 最終更新日時 : 2021-08-10 タオ 思慕の情 かな帖の面構成を考える(5)一条摂政集から建礼門院右京大夫集へ 5.六の道に その歌は、釈文:「六の道を いとふ心のむくいには ほとけのくにに ゆかざらめやは」 選字は、「む徒の見遅乎い登布こヽ 路の牟久以爾は本と介の九二 耳ゆ可佐らめや盤」 歌意は、 […]
2021-08-14 / 最終更新日時 : 2021-08-10 タオ 思慕の情 かな帖の面構成を考える(4)一条摂政集から建礼門院右京大夫集へ 4.なんと返事したら 大意は、藤原兼光が中納言の蔵人頭でらした頃、無患子を六つ包んでよこしたのですが、「なんと返事したら良いでしょう」と播磨の内侍が言われたので、 「むく」とは、ムクロジ科の落葉高木。種子は黒く固いので、 […]
2021-08-13 / 最終更新日時 : 2021-08-10 タオ 思慕の情 かな帖の面構成を考える(3)一条摂政集から建礼門院右京大夫集へ 3.不思議な贈り物 「建礼門院右京大夫集」の詞書を下げて短い行としました。歌の部分は行頭を上げて三行書にしています。 詞書:「兼光の中納言の職事なりし頃、むくを六包みておこせたるに、『いかがいふべき』と播磨の内侍のいはれ […]
2021-08-11 / 最終更新日時 : 2021-08-10 タオ 思慕の情 かな帖の面構成を考える(1)一条摂政集から建礼門院右京大夫集へ 1.書き出しから かなを書く場合は、和歌を一首二首と単体で書く時と、帖・巻物などのように横に長く書く時があります。今回は、面構成を考えるために一条摂政集を臨書して、特徴を記します。 まず、右側にややお大きくタイトルのよう […]
2021-08-10 / 最終更新日時 : 2021-08-05 タオ 思慕の情 紅葉のつくり葉・夜の月(5)建礼門院右京大夫集を書く 5.心は他に 早く帰られたあなたは、他所に心があるのでしょう、と詠んだ歌が 「雲のうへを いそぎいでにし 月なれば ほかにこころは すむとしりにき」 選字は、「雲のう遍乎い曽記いて爾し 徒きなれ者本可にこヽ楼盤 […]
2021-08-09 / 最終更新日時 : 2021-08-05 タオ 思慕の情 紅葉のつくり葉・夜の月(4)建礼門院右京大夫集を書く 4.昨夜の見事な月に 釈文:「登花殿のかたなどにて、人々具して見て、その暁出でてつとめて、『よべの月に心はさながらとまりて』と申したりしかば、」 選字は、「登花殿のか多なと爾弖人々具して 見て處の暁出てヽつと免て […]