2021-08-04 / 最終更新日時 : 2021-08-02 タオ 思慕の情 夫を恋しく偲ぶ歌(4)建礼門院右京大夫集を書く 4.感動的だったらしいお祭り 臨時のお祭りに参上できなかったのが、残念ですが。釈文:「さしも心にしむかへりたちの御神楽もえ見ざりし、くちをしくて、御すずりのはこに、薄様のはしに書きつけておく」 選字は、「散し毛心に四ん可 […]
2021-08-03 / 最終更新日時 : 2021-08-02 タオ 思慕の情 夫を恋しく偲ぶ歌(3)建礼門院右京大夫集を書く 3.感動的だったと聞く賀茂の祭り 話は変わりまして、賀茂の祭りに行けなかった建礼門院右京大夫が残念だったわという詞書です。 「安元といひしはじめの年の冬、臨時の祭りに、宮の上の御つぼねへ のぼらせ給ふ御供に、さはあること […]
2021-08-02 / 最終更新日時 : 2021-08-01 タオ 思慕の情 夫を恋しく偲ぶ歌(2)建礼門院右京大夫集を書く 2.日ごとに荒れゆく住まい さらに、日毎に荒れてゆく住まいの様子を歌います。 「日にそへて あれゆく宿を 思ひやれ 人をしのぶの 露にやつれて」 選字は、「ひ爾曽遍弖あれゆ具やとを 於も日や連人越志能布の露 […]
2021-08-01 / 最終更新日時 : 2021-08-01 タオ 思慕の情 夫を恋しく偲ぶ歌(1)建礼門院右京大夫集を書く 1.涙のつらら 前回、大納言成親の流罪を悼んで建礼門院右京大夫が京極殿に歌をおくりました。そのお返しの歌です。 「床のうへも 袖も涙の つららにて あかす思ひのやるかたもなし」 選字は、「登このう遍も處傳毛なみ多の […]
2021-07-14 / 最終更新日時 : 2021-07-13 タオ 思慕の情 亡き方をしのぶ(5)建礼門院右京大夫集 5.遠い所へ旅衣 建礼門院右京大夫からの歌がもう一首贈られます。「旅衣 たちわかれにし あとの袖 もろき涙の 露やひまなき」 選字は、「た日こ路毛多遅利可れ爾志 あと能曽弖裳ろき難三多 乃露やひ万那支」 […]
2021-07-13 / 最終更新日時 : 2021-07-12 タオ 思慕の情 亡き方をしのぶ(4)建礼門院右京大夫集 4.涙で凍るほど 建礼門院右京大夫が贈った歌「以下ばかり 枕の下も こほるらむ なべての袖も さゆるこのごろ」 選字は、「い可は可利ま弖羅のし多毛 故本流ら無なへて農處轉 も沙ゆるこ能古ろ」 歌意は、ど […]
2021-07-12 / 最終更新日時 : 2021-07-12 タオ 思慕の情 亡き方をしのぶ(3)建礼門院右京大夫集 3.京極殿の悲しみ 夫が流罪になり、会うことも叶わなくなった京極殿の悲しみは想像するに難くないのです。 「成親の大納言のとほき所へくだられにしのち、院の京極殿の御もとへ」選字は、「成親の大納言乃とほ支所へ 久た羅 […]
2021-07-11 / 最終更新日時 : 2021-07-09 タオ 思慕の情 亡き方をしのぶ(2)建礼門院右京大夫集 2.美しく輝いていた 釈文:「みがきこし 玉の夜床に 塵つみて 古き枕を 見るぞかなしき」 選字は、「み可きこし玉の夜床爾ち利 徒三てふ路支ま久羅越見る 所かなし支」 歌意は、「かつては美しく輝いた […]
2021-07-10 / 最終更新日時 : 2021-07-09 タオ 思慕の情 亡き方をしのぶ(1)建礼門院右京大夫集 1.涙と時雨が 建礼門院右京大夫が詠んだ歌へお返しの歌です。 釈文:「かへし おとづるる しぐれは袖にあらそひて なくなくあかす 夜半ぞかなしき」 選字は、「か遍し 於とつ流ヽ志久礼者處弖爾 あ羅曽ひ […]
2021-07-09 / 最終更新日時 : 2021-07-09 タオ 思慕の情 涙の露ぞ(5)建礼門院右京大夫集 5.枕元には 釈文:「とまるらぬ 古き枕に塵はゐて はらはぬ床を 思ひこそやれ」 選字は、「度ま流ら無ふる幾ま九羅 耳遅利者井て盤らはぬ とこ越おも日故處や連」 歌意は、ご主人の、お元気な頃のまま […]