2023-10-27 / 最終更新日時 : 2023-10-27 タオ 思慕の情 平親長と月の贈答歌を(4)建礼門院右京大夫集を書いて 4.あなたにも見てもらいたいと 今宵は十三夜。夜空をお楽しみくださいませ。 釈文:「名にしおふ 夜をなが月の 十日あまり 君みよとてや 月もさやけき」 選字は「名爾し於ふ夜をな可月の十日 阿ま里支美三よ度弖や徒支毛佐や介 […]
2023-10-26 / 最終更新日時 : 2023-10-26 タオ 思慕の情 平親長と月の贈答歌を(3)建礼門院右京大夫集を書いて 3.若い女官たちの中を 釈文:「若き人々台盤所にありし中を、かきわけかきわけ、後のかたによりて、ふところよりとり出でて、たびたりし。」 選字は「王か支人々 台盤所耳あ利志那可を駕支わ希可 幾王介後のかたによりて、ふところ […]
2023-10-25 / 最終更新日時 : 2023-10-25 タオ 思慕の情 平親長と月の贈答歌を(2)建礼門院右京大夫集を書いて 2.うちとけた様子も見せずに 釈文:「うちあけたるけしきもなくて、きとひきそばめ、はかなき物のはしに書きて」 選字は「う地あ希たる介四 き裳那久て支登比幾曽は免者可 難支毛のヽ者しに可きて」 鑑賞:「ひきそばめ」は引き側 […]
2023-10-24 / 最終更新日時 : 2023-10-25 タオ 思慕の情 平親長と月の贈答歌を(1)建礼門院右京大夫集を書いて 1.九月十三日夜に 釈文:「九月十三夜、ことわりのままに晴れたりしに、親長の、物の沙汰などひまなくして」 選字は「九月十三夜ことわ里能まヽ爾晴れ多 梨しに親長のも乃ヽ沙汰奈と 飛満奈久志弖」 鑑賞:「九月十三夜」八月十五 […]
2023-10-23 / 最終更新日時 : 2023-10-23 タオ 思慕の情 父君を亡くされた平親長と贈答歌を(16)建礼門院右京大夫集より 16.再び巡ってくれば 釈文:「暮れぬとも またもあふべき 秋にだに 人の別れをなすよしもがな」 選字は「暮れぬ登毛満多も阿布遍き秋二 堂耳人農王可連越奈寸夜し毛可奈」 鑑賞「よしもがな」方法があればよいの意味。「よし」 […]
2023-10-22 / 最終更新日時 : 2023-10-22 タオ 思慕の情 父君を亡くされた平親長と贈答歌を(15)建礼門院右京大夫集より 15.夜半のなげきも 釈文:「思ふらむ 夜半のなげきも あるものを 問ふ言の葉を見るぞかなしき」 選字は「於も布らむ夜半の那介支毛阿るもの 越と婦言の葉を見流曽可なし支」 鑑賞:この歌は建礼門院右京大夫の「君がことなげき […]
2023-10-21 / 最終更新日時 : 2023-10-21 タオ 思慕の情 父君を亡くされた平親長と贈答歌を(14)建礼門院右京大夫集より 14.くちなし染めの 釈文:「くちなしの 花色衣 ぬぎかへて 藤のたもとに なるぞかなしき」 選字は「九遅那しの花色衣ぬ支か遍弖 藤の多裳とに奈る處可難志支」 鑑賞:「くちなし」この果実は熟すと紅黄色となり、これから採っ […]
2023-10-20 / 最終更新日時 : 2023-10-20 タオ 思慕の情 父君を亡くされた平親長と贈答歌を(13)建礼門院右京大夫集より 13.夜通し嘆いて 釈文:「よもすがら なげきあかせば 暁に 猿(まし)の一声きくぞかなしき」 選字は「夜も須可ら那希支あ駕せ者暁爾 まし能一声機供曽可奈志支」 鑑賞:「なげきあかせば」は助詞の「ば」を添えて順接を表す。 […]
2023-10-15 / 最終更新日時 : 2023-10-15 タオ 思慕の情 父君を亡くされた平親長と贈答歌を(12)建礼門院右京大夫集より 12.荒れるままの庭で 釈文:「秋の庭 はらはぬ宿に 跡たえて 苔のみふかく なるぞかなしき」 選字は「秋の庭者羅八ぬ宿爾あと多邊弖 古希能見ふ可九なる處か奈しき」 鑑賞:この歌は底本にはなく、諸本によって補い入れている […]
2023-10-14 / 最終更新日時 : 2023-10-14 タオ 思慕の情 父君を亡くされた平親長と贈答歌を(11)建礼門院右京大夫集より 11.晴れる間もなく 釈文:「晴れ間なき うれへの雲に いつとなく 涙の雨の ふるぞかなしき」 選字は「晴連ま難支うれ遍農雲耳い徒 登那久奈美多の雨農布る所可奈し支」 鑑賞:この歌に対応する建礼門院右京大夫の歌が残ってい […]