2023-05-25 / 最終更新日時 : 2023-05-25 タオ 表れる人格 蘇軾の細楷を臨書して(10)懐素自叙より 10.もの好きとともに 釈文:「兼好事者同作歌。以贊之。動盈 巻軸。夫草稿之作。」 書き下し文は「兼ねて好事の者と同(とも)に歌を作り、以て之を贊す。動(やや)もすれば巻軸に盈てり。夫れ草稿の作は」 鑑賞:「好事」 […]
2023-05-24 / 最終更新日時 : 2023-05-24 タオ 表れる人格 蘇軾の細楷を臨書して(9)懐素自叙より 9.勗(はげ)ますに有成を 釈文:「勗以有成。今禮部侍郎張公(謂)。 賞其不羈。引以遊處。」 書き下し文は「勗(はげ)ますに有成を以ってす。今の侍郎張公(謂)、其の不羈を賞(め)で、引いて以って遊處す。」 鑑賞:「 […]
2023-05-23 / 最終更新日時 : 2023-05-24 タオ 表れる人格 蘇軾の細楷を臨書して(8)懐素自叙より 8.積むこと歳時あり 釈文:「積有歳時。江嶺之間。其名大著。故吏部侍 郎韋(公)師(陟)。睹其筆力。」 書き下し文は「積むこと歳時有り。江嶺の間、其の名大いに著わる。故の吏部侍郎(公)師。其の筆力を睹て」 鑑賞:懐 […]
2023-05-22 / 最終更新日時 : 2023-05-22 タオ 表れる人格 蘇軾の細楷を臨書して(7)懐素自叙より 7.懐素は僧中の 釈文:「故叙之曰。開士懐素。僧中之英。気概通疎。性靈(豁) 暢。精心草聖。」 書き下し文:「故に之に叙して曰く、開士懐素は、僧中の英なり。気概通疎、精心草聖。」 鑑賞:「僧中之英」の「中」で墨を […]
2023-05-21 / 最終更新日時 : 2023-05-22 タオ 表れる人格 蘇軾の細楷を臨書して(6)懐素自叙より 6.水鏡の弁 釈文:「水鏡之辨。許在末 行。又以尚書司動郎盧象。小宗伯張正言。嘗為歌詩。」 書き下し文は「水鏡の辯(べん)末行に在るを許す。又た司動郎盧象、小宗伯張正言、嘗て歌詞を為(つく)るを。」 鑑賞:「水鏡」 […]
2023-05-20 / 最終更新日時 : 2023-05-20 タオ 表れる人格 蘇軾の細楷を臨書して(5)懐素自叙より 5.士大夫は 釈文:「魚牋絹素。多所塵點。士大夫不以為 恠焉。顔刑部書家者流。精極筆法。」 書き下し文は「魚牋(せん)絹素。多く塵点する所なるも、士大夫は以て怪と為さず。顔刑部は書家者流、筆法に精極す。」 鑑賞:「 […]
2023-05-19 / 最終更新日時 : 2023-05-19 タオ 表れる人格 蘇軾の細楷を臨書して(4)懐素自叙より 4.先人の残した書 釈文:「遺編絶簡。往(々)遇之。豁然 心胸。略無疑滞。」 書き下し文:「遺編絶簡、往々にしてこれに遇う。心胸を豁然(かつぜん)たらしめ、略(ほ)ぼ疑滞無し。」 鑑賞:「遺編」前人が遺した著述。細 […]
2023-05-18 / 最終更新日時 : 2023-05-19 タオ 表れる人格 蘇軾の細楷を臨書して(3)懐素自叙より 3.ついに西のかたに 釈文:「遂擔笈杖錫。西遊上 國。謁見當代名公。錯綜其事。」 書き下し文は「遂に笈を担い錫を杖つき、西のかた上國に遊び、當代の名公に謁見し、其の事を錯綜するに」 鑑賞:「擔」は「担」の旧字。「當 […]
2023-05-17 / 最終更新日時 : 2023-05-17 タオ 表れる人格 蘇軾の細楷を臨書して(2)懐素自叙より 2.然れども 釈文:「然恨未 能遠覧前人之奇迹。所見甚浅。」 書き下し文は「然れども未だ遠く前人の奇迹を覧(み)る能わず、見る所 甚だ浅きを恨む。」 鑑賞:「覧」の原文は「睹」。視線をある一点に集めるの意味。 […]
2023-05-16 / 最終更新日時 : 2023-05-16 タオ 表れる人格 蘇軾の細楷を臨書して(1)懐素自叙より 1.懐素の自叙とは 懐素は張旭とともに、いわゆる狂草によって知られる。二人は酒に酔って筆をとり、手当たり次第に奔放に書き、世の中の人を驚かせた。 今回は、蘇軾が懐素の自叙を紅格紙に書いたものの臨書である。 釈文:「懐素自 […]