2022-10-06 / 最終更新日時 : 2022-10-05 タオ 思慕の情 夏深きころ蜩とともに(6)建礼門院右京大夫集から 6.現世がこれでは 釈文:「さりともと 頼む仏も めぐまねば 後の世までを 思ふかなしさ」 選字は、「佐りと裳と多の無仏も免久まね盤 後の世まて越思布可那しさ」 歌意は、「それにしても、仏をお頼み申しており […]
2022-10-05 / 最終更新日時 : 2022-10-05 タオ 思慕の情 夏深きころ蜩とともに(5)建礼門院右京大夫集から 5.恨めしくさえ 釈文:「憂き身思日知ることのみありて、またかくためしなき物を思ふも、 いかなるゆゑぞと、神も仏も恨めしくさへなりて」 選字は、「憂支身 於もひしるこ登の見あ利てま多か久 多免事奈支 […]
2022-10-04 / 最終更新日時 : 2022-10-04 タオ 思慕の情 夏深きころ蜩とともに(4)建礼門院右京大夫集から 4.仏様さえも 夏が深まる頃に地面が乾き、鳴き続けるひぐらしに自らを重ね合わせます。そして、これまで信じてきた神仏に思いを馳せます。 釈文:「なぐさむこともなきままには、仏にのみ向ひたてまつるも、さすがをさなく よ […]
2022-10-03 / 最終更新日時 : 2022-10-02 タオ 思慕の情 夏深きころ蜩とともに(3)建礼門院右京大夫集を書く 3.教えておくれ ひぐらしの鳴く夏の終わりに、問いかける歌を作者は詠みます。 釈文:「言とはむ なれもやものを 思ふらむ もろともになく 夏のひぐらし」 選字は、「故とヽ盤む奈れ毛やもの越四布ら無 裳流とも […]
2022-10-02 / 最終更新日時 : 2022-10-02 タオ 思慕の情 夏深きころ蜩とともに(2)建礼門院右京大夫集から 2.我が袖ひめや 強い日差しによれたような竹の葉を見て、作者は「我が袖ひめや」という万葉集の一節を思い出します。慣れ親しんだ文学的素養は、作者を支えてもいるのでしょう。 釈文:「『我が袖ひめや』と、またかきくらさるるに、 […]
2022-10-01 / 最終更新日時 : 2022-10-01 タオ 思慕の情 夏深きころ蜩とともに(1)建礼門院右京大夫集から 1.竹の葉は強い日差しで 作者の建礼門院右京大夫は思い人の資盛を亡くし、失意のうちに時を過ごしています。出家をしようかと迷いますが、踏み切れません。 釈文:「夏深き頃、つねにゐたる方の遣戸は谷のかたにて、見下したれば、竹 […]
2022-09-30 / 最終更新日時 : 2022-09-30 タオ 禅と書のつながり 続・良寛の戒語を臨書する(5)ものいふに 5.やまとぶみ 原文:「このみてやまとぶみ能こと者川可ふ ところ耳ゐて他國のこと者つ可ふ」 釈文:「このみてやまとぶみのことばつかふ ところにゐて他國のことばつかふ」 現代語にすると、「好んで和文の言葉を使う […]
2022-09-29 / 最終更新日時 : 2022-09-30 タオ 禅と書のつながり 続・良寛の戒語を臨書する(4)ものいふに 4ふしだてて 原文:「ふし多てヽ毛能いふ こ能みて唐ふみのこと者つ可ふ」 釈文:「ふしだてヽものいふ このみて唐ぶみのことばつかふ」 現代語にすると、「ゴツゴツしてものを言う 好んで漢文の書物 […]
2022-09-28 / 最終更新日時 : 2022-09-28 タオ 禅と書のつながり 続・良寛の戒語を臨書する(3)ものいふに 3.けたたましく 原文:「け多ヽましく毛能いふ 多まげ多げ爾毛能いふ おしつけ多げ耳毛のいふ」 釈文:「けたヽましくものいふ たまげたげにものいふ おしつけたげにものいふ」 現代語にすると「騒がし […]
2022-09-27 / 最終更新日時 : 2022-09-27 タオ 禅と書のつながり 続・良寛の戒語を臨書する(2)ものいふに 2.ことごとし 原文「こと〜しく毛のいふ あて〜しく毛能いふ あ者多ヽしく毛のいふ」 釈文「こと〜しくものいふ あて〜しくものいふ あはたヽしくものいふ」 大意「おおげさにものを言う 人にあてつけ咎め […]