いにしへの歌を書き今を詠む(17)-和泉式部集(九十五)-

17.あき風は
釈文:「返し 『あき風は すごく吹くとも 葛の葉の うらみがほには 見えじとぞおもふ』」

歌の選字は「あ幾風者春故久布具とも九須の葉乃 有羅三可ほ耳盤見盈しと楚於毛不」

鑑賞:「あき風」は「秋風」に「飽き」をかける。「葛の葉の」は「裏」の序。「うらみ」は「裏見」に「恨み」をかける。

現代風にすると「葛の葉の 風に裏見せ 無理なこと 顔には見せぬ 表情に」

参考文献:和泉式部日記 和泉式部集 野村精一校注