和泉式部日記を書く(七十四)-二月ばかり-(1)

1.男にかはりて
釈文:「二月ばかり、女の返り事せぬに、男にかはりて」

選字は「二月者可利女の返り事せぬ爾男に可者利て」

鑑賞:返事をよこさない女性を慕っている男性に代わって詠んだもの。これから詠まれる歌は、「春日野の雪間を分けて生ひ出でくる草のはつかにみえし君はも」『古今集』(恋一 壬生忠岑)による。

参考文献:和泉式部日記 和泉式部集 野村精一校注 新潮社