和泉式部日記を書く(六十)-夜ふけて-(2)
2.ふしにけり
釈文:「ふしにけり さしもおもはで ふえたけの 音をぞせまし よふけたりとも」
選字は「婦し爾希利佐志もお裳は亭不者た介の 於と越曽勢ましよふ計多り登毛」
鑑賞:「ふしにけり」は「臥し」と「節(ふし)」をかける。「ふし(節)」「音」「よ(節)」は「笛竹」と縁語。
歌意は「たいそう夜が更けてからおいでになられたので、存じ上げず寝ておりました。すぐにお決めにならずに、お声をかけて下さればよかった、たとえあれほどの夜更けであっても。」
参考文献:和泉式部日記 和泉式部集 野村精一校注 新潮社


