懐素『自叙帖』を書いて(10)-小楷と草書-

10.遂に
釈文:「遂擔笈杖錫」

鑑賞:「遂」前からの連綿を受けて、点をリズミカルに打っている。左へ体を傾けるように大きく張り出してから、辶はそれを包むように広く展開している。

「擔」は渇筆でありながら、筆の先が良く効いていて、強弱が出ている。「杖」の偏は太く躍動的に書かれ、「錫」は対照的に軽やかで細く軽快である。

参考文献:自叙帖 懐素 二玄社